アマゾンプライム会員がひどい、と感じる瞬間ってありますよね。
毎月しっかりお金は払っているのに、前ほど得している気がしない。
値上げやサービス内容の変化、自動課金の不安が重なってくると、「このまま続けていて本当にいいのかな」とモヤモヤしやすくなります。
ただ、会費がもったいない人もいれば、実はかなり得している人もいるのがプライム会員の難しいところなんです。
この記事では、「どんな人にとっては本当にひどいのか」「どんな人ならまだ使い続けてもいいのか」を、数字と利用スタイルから整理していきます。
【この結論まとめ】
- 月に数回も通販を使わない人・動画もあまり見ない人は、会費がムダになりやすい
- 通販・動画・音楽・電子書籍のうち、2〜3種類以上を日常的に使う人は、まだ元を取りやすい
- 無料体験→自動更新の仕組みを理解していないと、「知らないうちに払っていた」トラブルが起きやすい
- 解約自体はオンラインだけで完結でき、特典未利用なら返金になるケースもある（出典Amazon）
- 「とりあえず入りっぱなし」ではなく、半年〜1年ごとに「会費と使い方の見直し」をすると損しにくくなる
このあたりを押さえておくと、感情だけで「ひどい」と切り捨てるのではなく、家計全体の中で冷静に判断しやすくなります。
アマゾンプライム会員がひどいと感じる瞬間と損せず続けるかやめるかの最適ライン
まず押さえたいのは、「会費に対して、自分がどれだけ特典を使えているか」という視点です。
感情的にはいろいろあっても、数字で見てみると「実は元は取れている」「逆にかなり損していた」ということがはっきりしやすくなります。
月額600円・年額5,900円で元を取れる人と 取れない人の境界線
アマゾンプライム会員は、日本では月額600円・年額5,900円（税込）が基本です。
この会費に対して、どれくらい使えば「元を取っている」と言いやすいかを、ざっくりイメージで整理してみます。
【利用頻度別・元を取りやすい目安】
| 利用スタイルのイメージ | 月のAmazon注文回数の目安 | 元を取りやすさの目安 |
|---|---|---|
| ほとんど通販しない | 0〜1回 | 会費がムダになりやすい |
| たまにまとめ買いする | 2〜3回 | 条件次第でプラスマイナス半々 |
| こまめに日用品も頼む | 4〜6回 | 配送料だけでも元を取りやすい |
| かなり頻繁に使う | 7回以上 | 会費以上のメリットになりやすい |
（出典Amazon）
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
もちろん、住んでいる地域や通常配送料の設定によっても差は出ます。
それでも、「月に2〜3回以下」しか使っていないのに、お急ぎ便や日時指定便もほとんど使わない場合は、かなり会費が重く感じやすくなります。
逆に、日用品や本、小物をこまめに頼む人は「配送料が事実上ほぼ気にならない」「お急ぎ便を気兼ねなく使える」という安心感まで含めて考えると、会費以上の価値を感じやすいです。
ここがポイント：
月の注文回数が少ない人ほど、会費が“固定費”のように重くのしかかり、ひどいと感じやすくなります。
送料無料やお急ぎ便が“実感として薄い”人が損をしやすい理由
プライム会員の代表的なメリットは、対象商品の送料無料とお急ぎ便・日時指定便の追加料金無料です。
ところが、そもそも送料無料の商品ばかり利用していたり、急ぎの荷物がほとんどない人にとっては、「あまり恩恵を感じない」ということも多くなります。
特に、近所にスーパーやドラッグストアが充実していて、「重いものは車でまとめ買いできる」「本も近くの書店で買える」といった生活スタイルだと、プライム配送の価値は下がりやすいです。
一方で、車を持たない・共働きで遅い時間帯しか受け取れない・地方で品揃えが限られている、という環境では、プライム配送の価値はぐっと上がります。
判断の基準：
「プライムじゃなかったら、困ることがどれくらいあるか」を想像してみると、自分にとっての価値が見えやすくなります。
特典をほとんど使わないのに会費だけ払い続けているケースの典型パターン
よくあるのは、次のようなパターンです。
- 無料体験のつもりで登録したまま、その後あまり利用していない
- 大型セールのタイミングだけ意識していて、ふだんはほぼ使っていない
- 昔はよく使っていたが、ライフスタイルが変わって利用頻度が落ちている
この状態で年単位で会費を払い続けていると、「ひどい」「損した」という印象になりやすくなります。
一度、自分の直近3か月〜半年のAmazon利用履歴をざっくり眺めてみると、「思ったより使っていない」「逆にかなり頼っている」がはっきりします。
一言まとめ：
「なんとなく続けている」状態こそ、会費と満足度のギャップが大きくなりがちな危険ゾーンです。
「とりあえず入ったまま」は危険 会費の見直しチェックリスト
ここで、一度立ち止まって考えるための簡単なチェックリストをまとめておきます。
- 直近3か月でAmazonの注文を何回したか覚えていない
- プライムビデオや音楽は、ほとんど開いていない
- お急ぎ便や日時指定便を、最近ほとんど使っていない
- 毎月のカード明細を細かく見ておらず、「なんとなく」引き落とされている
- プライム会費の引き落としタイミングを正確に把握していない
このうち、3個以上当てはまる場合は、いったん会費と利用状況を見直した方が安心です。
失敗しないコツ：
半年に1回くらいは「プライムで何をどれだけ使っているか」を振り返る時間を取ると、「気づいたら損していた」を防ぎやすくなります。
「ひどい」と言われる5つのポイントを分解すると 見えてくる本当の問題
ネット上で「ひどい」「改悪」といった言葉が出てくるとき、実は一つの要素だけではなく、いくつかの変化や不満が重なっていることが多いです。
ここでは、よく挙げられるポイントを5つに分けて整理してみます。
会費値上げとPrime Videoの仕様変更で コスパが悪くなったと感じる理由
日本のプライム会費は、過去に何度か見直しが行われています。
さらに、近年はPrime Videoに広告が入るようになったり、一部コンテンツの扱いが変わったりしたことで、「前よりサービスが落ちたのに値段だけ上がった」と感じる人も増えました。
ざっくりと、過去と現在のイメージをまとめると次のような形です。
【会費と主な特典のざっくりイメージ比較】
| 時期イメージ | 会費感覚 | 代表的な受け止め方 |
|---|---|---|
| 以前のプライム | 安くて“お得すぎる”と感じる人が多かった | 値段の割に特典が多く、コスパが際立っていた |
| 最近のプライム | そこそこの値段で“人によって評価が分かれる” | 使い方次第ではお得だが、全員に強く勧められる感じではない |
（出典Amazon）
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
問題は、「自分がよく使う特典」がどう変わったかです。
動画や音楽をあまり使わず、配送と最低限のセールしか意識していない場合、値上げだけが目立って「ひどい」と感じやすくなります。
ちょっと深掘り：
値上げや仕様変更があったときは、「何が減ったか」より「自分がよく使う部分がどう変わったか」を確認すると、冷静に判断しやすくなります。
無料体験からの自動有料移行と「勝手に請求された」トラブルの仕組み
「勝手に請求された」「いつの間にか有料会員になっていた」という声の多くは、無料体験終了後の自動更新が原因です。
プライムの無料体験は、期限までに解約しないと自動的に有料会員へ移行する仕組みになっています。
これは利用規約やヘルプにも明記されているのですが、
- 登録時の説明を読み飛ばしている
- 体験終了日をメモしていない
- 通知メールに気づかなかった
といった理由で、気づいたときには会費が引き落とされていた、という形になりやすいです。
注意点：
無料体験を使うときは、「体験開始日」と「終了予定日」をスマホのカレンダーなどに入れておくと、トラブルをかなり防ぎやすくなります。
配送の遅延・お急ぎ便の体感劣化 「前よりひどい」と感じやすい場面
最近は、物流全体の人手不足や物量の増加などもあり、以前ほど「常に最速」とは感じにくい場面も出てきています。
- お急ぎ便の到着予定が、以前より余裕を見た表示になっている
- セール期間中など、荷物が集中するタイミングで遅延しやすい
- 地域によっては、翌日配送の対象外になっている
こうした変化が、「お急ぎ便＝絶対に翌日届く」という期待値とずれてくると、「ひどくなった」と感じやすくなります。
ただ、これはAmazonだけの問題ではなく、他の通販サイトでも同じ傾向が見られます。
意外な落とし穴：
「前はもっと早かったのに」という記憶だけで判断すると、不満が強くなりがちです。今は他社も含め、全体の物流事情が変わってきていると考えると、少し見え方が変わってきます。
動画・音楽・書籍のラインナップに満足できない人が陥りがちな勘違い
プライムビデオやPrime Readingなどのコンテンツ系特典は、「追加料金なしで楽しめる範囲」と「個別課金が必要な範囲」が混在しているのが特徴です。
そのため、
- 「プライム会員なのに、見ようとした作品が有料だった」
- 「読みたい本が読み放題の対象に入っていなかった」
といった経験から、「ひどい」「ケチになった」と感じることがあります。
実際には、
- 一部は配信権の関係で入れ替えが発生する
- 人気作や最新作は、別料金になることが多い
といった業界の事情もあり、すべてを会費の中に含めるのは難しい側面もあります。
覚えておきたい：
プライム会費は「基本料金」であり、「見放題の一部コンテンツ＋配送料などのセット」と考えると、期待値とのギャップが小さくなります。
詐欺メールやなりすましSMSを“プライムの請求”と誤解してしまうリスク
最近は、AmazonをかたるフィッシングメールやSMSも増えています。
- 「アカウントが停止されました」
- 「支払い方法の更新が必要です」
といった文言で、不正なサイトに誘導しようとするケースです。
これらを見て、「プライム会員だから何か問題が起きたのかも」と不安になり、「やっぱりひどい」と感じてしまうこともあります。
実際には、公式サイトの案内と送信元のメールアドレスなどを確認することで、多くのフィッシングは見分けられます。
注意点：
メールやSMSのリンクからではなく、ブラウザやアプリから直接Amazon公式サイトにアクセスして、アカウントや請求状況を確認する習慣をつけておくと安心です。
会費に見合うかを数字でチェック 他の通販・サブスクと冷静に比べてみる
プライム会員が「ひどいかどうか」を判断するとき、Amazonだけを見ていると感情的になりやすいです。
ここでは、他の通販サイトや動画サブスクと並べてみて、位置づけを整理してみます。
ネット通販の配送料とスピードで見る Amazon・楽天・ヨドバシの違い
通販サイトを選ぶときに大きいのは、
- 送料（いくらから無料になるか）
- 配送スピードと受け取りやすさ
- 年会費や有料会員の有無
といったポイントです。
ここではイメージをつかみやすくするため、細かい条件は省いたざっくり比較をしてみます。
【主な通販サイトのざっくり比較イメージ】
| ざっくり比較 | Amazon（プライム） | 楽天市場など | ヨドバシなど |
|---|---|---|---|
| 送料感覚 | 会費込みで送料無料ラインが下がるイメージ | 店舗ごとに条件が異なる | 多くの商品で送料無料が目立つ |
| スピード感 | プライムならお急ぎ便・日時指定がしやすい | 店舗や地域によってばらつきあり | 首都圏中心にスピードに強み |
| 年会費 | プライム会費が必要 | 基本は無料 | 基本は無料 |
（出典Amazon）
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
住んでいる地域や、よく利用するジャンルによっても「どこが便利か」は変わります。
- 本や家電をよく買うならヨドバシが強く感じられる
- ポイント還元を重視するなら楽天市場が魅力的
- 日用品から雑貨までまとめて頼みたいならAmazonが使いやすい
といったように、自分の「よく買うもの」と「受け取りやすさ」で考えるのが近道です。
要点まとめ：
「プライム＝絶対に一番」ではなく、「自分の生活に合う組み合わせをどう作るか」で考えると、会費をムダにしにくくなります。
動画サブスクとして見たときのAmazonプライムと 他サービスの違い
動画をメインで使っている人にとっては、「プライムビデオ単体としての評価」も気になるところです。
ここでは、ざっくりとした比較イメージだけ整理します。
【動画サブスクのざっくりイメージ比較】
| 見え方のイメージ | プライムビデオ | 専門系サブスク（例：映画・ドラマ特化など） |
|---|---|---|
| 料金感覚 | 会費に含まれるので“ついでに楽しめる” | 単体料金なので“それなりの本気度”が必要 |
| コンテンツ傾向 | 幅広くライトに楽しめるラインナップ | 特定ジャンルに強く、深く掘り下げやすい |
| 位置づけ | 配送や他特典とセットの“総合パック” | 映画・ドラマなどをじっくり見たい人向け |
（出典Amazon）
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
「映画やドラマをがっつり楽しみたい」「特定ジャンルを深堀りしたい」という人にとっては、専門系サブスクの方が満足度は高くなりやすいです。
一方で、「たまに映画を見られればいい」「家族で軽くアニメやバラエティを流したい」といったライトな使い方なら、プライムビデオはかなりコスパの良い位置づけになります。
実践ポイント：
動画をどれくらいの時間見るか、どんなジャンルを中心に見るかを振り返ると、「プライムで十分か、専門サービスが必要か」が判断しやすくなります。
「全部入り」か「特化型」か 自分の使い方に合うサービス構成を考える
Amazonプライムは、配送料＋動画＋音楽＋電子書籍などがセットになった“全部入り”タイプです。
そのため、
- いろいろな機能を広く浅く使いたい人
- 家族でバラバラの使い方をする人
には向きやすいサービスです。
一方で、
- 動画はこのサービスだけで十分
- 音楽はこのサブスクに集中したい
- 配送は別の通販で事足りている
という人にとっては、「セットであること」がかえってデメリットになることもあります。
覚えておきたい：
まずは「自分にとって一番大事な機能はどれか」を決めてから、プライムを“メインにするか・サブにするか・いったんやめるか”を考えると、判断がぶれにくくなります。
「ひどい」状況を減らすための設定・使い方の見直しアイデア
いきなり解約してしまう前に、いくつかの設定や使い方を見直すだけで、ストレスがかなり減る場合もあります。
ここでは、今すぐ試しやすい見直しポイントをまとめます。
無料体験中・有料会員の自動更新をきちんと把握する 見落としがちな画面のポイント
無料体験・有料会員どちらの場合も、「次回の請求予定日」と「会員プラン（月額・年額）」をきちんと把握しておくことがとても大切です。
会員情報の画面には、
- 現在の会員タイプ（無料体験中／有料会員）
- 次回の更新日・請求日
- プラン変更や解約のボタン
などがまとまって表示されています。
ここを一度確認しておくだけでも、「知らないうちに更新されていた」という感覚はかなり減ります。
大事なところ：
無料体験を使うときは、「体験開始後すぐに、会員情報の画面で終了予定日を確認しておく」ことが、トラブル防止の近道です。
数分でできる解約・キャンセルの基本手順と 返金になるケース
プライムの解約は、Web上の会員情報のページから行えます。
また、有料会員に移行したあとでも特典を使っていなければ、返金の対象になるケースもあります。
基本の流れは次のイメージです。
- 会員情報のページを開く
- 「会員資格を終了する」などのボタンを選ぶ
- 案内に沿って進み、解約タイミングを選ぶ
解約時には、「すぐに終了する」「次回更新日までは使ってから終了する」といった選択ができることも多いです。
ここがポイント：
「一度有料になったらお金は戻らない」と思い込まず、特典未利用なら返金される可能性もあることを知っておくと、少し安心して判断しやすくなります。
家族会員・特典共有を上手に使って 会費あたりの満足度を上げる
プライム会員は、同居家族と一部の特典を共有できる仕組みも用意されています。
これを活用すると、
- 一人分の会費で複数人が配送特典を利用できる
- 家族それぞれのアカウントで注文しつつ、プライム配送を使える
といった形で、「会費あたりの満足度」を上げやすくなります。
特に、
- 夫婦ともに通販をよく使う
- 実家の家族もネット通販を利用する
といったケースでは、家族会員をうまく使うことで「ひどい」どころか「かなり得している」状態になることもあります。
アドバイス：
すでに家族がプライム会員なら、まずは家族会員や共有機能を確認してから、「自分も別で入るか」を考える方が無駄なく済みます。
プライムビデオの視聴設定やプロフィール分けで ストレスを減らす小さな工夫
地味にストレスになりやすいのが、マイリストや視聴履歴が家族でごちゃごちゃになってしまう問題です。
- 子どものアニメと自分の映画が混ざってしまう
- 視聴途中の作品が流されてしまう
- レコメンドが好みから遠ざかる
といったイライラが積み重なると、「プライムビデオは使いづらい」「ひどい」と感じやすくなります。
プロフィール機能や視聴制限を設定することで、ある程度ストレスを分散できます。
補足：
コンテンツ面の不満が大きいときは、プライムビデオを“おまけ”と割り切り、動画は別のサブスクをメインにする、という選び方も一つの手です。
タイプ別に整理するとわかりやすい 解約した方がいい人・続けてもいい人
ここまで見てきた内容を、タイプ別にざっくり整理してみます。
自分がどのパターンに近いかを意識しながら読んでみてください。
「すぐに解約した方がいい」人の3パターン
まずは、会費に対して明らかにメリットが少ないパターンです。
【タイプ別・即解約を検討したい人】
| タイプ | 利用状況のイメージ | 解約を勧めたい理由 |
|---|---|---|
| ほとんど通販しない人 | 年に数回しかAmazonを使わない | 会費の割に配送料のメリットを感じにくい |
| 動画も通販もほぼ使わない人 | 他のサブスクや店舗をメインに使っている | プライム特典が生活にほとんど影響していない |
| 自分以外に誰も使っていない人 | 家族も利用していない | 家族共有のメリットもなく、完全な固定費になっている |
（出典Amazon）
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
このあたりに当てはまる場合、いったん解約しても日常生活に大きな支障は出ないことが多いです。
結論：
「なくなったら困る具体的な場面が思いつかない」なら、一度きれいに解約して、必要になったときだけ入り直す方が家計にやさしくなります。
「条件付きで続けてもいい」人の特徴と 具体的な見直しポイント
次に、使い方次第で十分元が取れるが、見直しも必要なゾーンです。
- 通販は月に2〜3回ほど使っている
- プライムビデオを週に数時間は見る
- 音楽や電子書籍は、ときどき使う程度
このあたりの人は、
- 会費の支払い方法（年額か月額か）
- セールやキャンペーンの活用度
- 他のサブスクとの重複
を見直すことで、「ひどい」から「まあ納得」に変えていきやすくなります。
ここがポイント：
「すぐ解約」か「なんとなく継続」の二択ではなく、「使い方を工夫してから評価する」というステップを挟むと、後悔が少なくなります。
学生・家族持ち・地方住まいなど 属性別のおすすめ判断
属性によっても、プライムの向き不向きは変わります。
【属性別・プライムの向き不向きイメージ】
| 属性 | 向きやすさのイメージ | 主な理由 |
|---|---|---|
| 学生 | 向きやすい | 学割プランが用意されており、会費に対して特典が手厚い |
| 単身・都市部 | 半々 | 店舗も多いので、通販頻度次第で評価が分かれる |
| ファミリー世帯 | 向きやすい | 日用品や子ども向けコンテンツなど、家族でメリットを分けやすい |
| 地方住まい | 向きやすいことが多い | 店舗が少ない地域では、通販の利便性が高まりやすい |
（出典Amazon）
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
学生向けプランや家族共有を活用できる人は、「ひどい」よりも「上手に使えばかなりお得」というポジションになりやすいです。
迷ったらここ：
自分の属性と利用頻度の両方を合わせて考えると、「解約か継続か」の答えがぐっと絞り込みやすくなります。
トラブルや不安を感じたときの頼り先 会費・請求で困ったときの相談ルート
「ひどい」と感じる度合いが強いときほど、請求や解約に関する不安やトラブルが関わっていることが多いです。
ここでは、困ったときにどこへ相談すればいいかを整理しておきます。
まず確認したいのはAmazon公式の「不明な請求」とプライム会員情報
見覚えのない請求があったと感じたら、最初に見るべきなのはAmazon公式サイトの「不明な請求」ページと、自分の会員情報です。
ここで、
- どのサービスの請求なのか
- 複数のアカウントでプライムが有効になっていないか
- 家族が別のアカウントで利用していないか
といった点を確認できます。
要点まとめ：
まずは「何の請求なのか」を公式情報で特定し、それでも不明な場合に次の相談先へ進む、という順番を意識するとスムーズです。
カード会社・携帯キャリアの明細チェックで わかること
次に確認したいのが、クレジットカードや携帯キャリアの利用明細です。
- 二重請求になっていないか
- Amazon以外に不審な請求がないか
- 家族カードやキャリア決済での登録がないか
などをチェックすることで、「Amazonプライム会費だと思い込んでいたが、別のサービスだった」というケースも見つかります。
補足：
明細に不審な点がある場合は、カード会社やキャリアに早めに相談しておくと、被害拡大の防止につながります。
「解約したのに請求が続く」など深刻なときに 消費生活センターへ相談する流れ
Amazon側・カード会社側で確認しても解決しない、あるいは「解約したはずなのに長期間請求が続いていた」といった深刻なケースでは、消費生活センター（188）への相談も選択肢になります。
ざっくりとした相談ルートをまとめると、次のようなイメージです。
【困りごと別・相談先のざっくりイメージ】
| 困りごとの例 | まず相談したい窓口 | その次に検討する窓口 |
|---|---|---|
| 請求の内容がわからない | Amazon公式ヘルプ・サポート | カード会社・キャリア |
| 解約したのに請求が続いている | Amazon公式サポート | 消費生活センター（188） |
| フィッシング被害の疑いがある | カード会社・キャリア | 消費生活センター（188） |
（出典国民生活センター）
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
覚えておきたい：
「どこに相談すればいいかわからない」ときは、消費生活センターに電話すると、状況に応じた窓口の案内も含めて相談に乗ってもらえます。
詐欺SMSやなりすましメールを見分ける基本チェックポイント
フィッシング対策として、次のようなポイントをチェックしておくと安心です。
- 送信元のメールアドレスや電話番号が公式っぽいかどうか
- 不自然な日本語や、妙に急かす表現が含まれていないか
- 個人情報やカード情報をすぐ入力させようとしていないか
少しでも違和感があれば、メールやSMS内のリンクは使わず、ブラウザやアプリから公式サイトにアクセスして状況を確認するのが安全です。
意外な落とし穴：
「プライム会員だからこそ届いた重要なお知らせかも」と思い込みすぎると、怪しいリンクを開いてしまいやすくなります。常に“公式サイトから確認する”習慣を優先すると安心です。
よくある質問（FAQ）
Q. アマゾンプライムの会費は、いつ・どのようなタイミングで請求されますか？
A. 有料会員に切り替わった日を起点に、月額または年額で自動的に請求されます。会員情報の画面で「次回の請求日」が表示されるので、ここを定期的にチェックしておくと安心です。
Q. 無料体験だけ使って、きちんと有料にならずにやめることはできますか？
A. 無料体験期間中に解約手続きをすれば、会費は発生しません。体験開始後すぐに終了予定日を確認し、カレンダーにメモしておくと解約を忘れにくくなります。
Q. 覚えのない600円や5,900円の請求があったのですが、どうすればよいですか？
A. まずAmazon公式の「不明な請求」ページと、会員情報を確認するのがおすすめです。それでも理由がわからない場合は、カード会社や携帯キャリア、必要に応じて消費生活センターにも相談しましょう。
Q. 配送が遅く感じるので、プライムをやめた方がいいでしょうか？
A. 配送だけに不満があるなら、他の通販サイトの送料やスピードと比べてから判断するのが良いです。地域や注文内容によってベストなサイトは変わるので、「どこをよく使うか」で選ぶと納得しやすくなります。
Q. プライムビデオしか使っていないのですが、別の動画サブスクにした方が得ですか？
A. 週に何時間見るか、どんなジャンルを中心に見るかで答えが変わります。視聴時間が長く、特定ジャンルを深掘りしたいなら専門サブスク、視聴時間が短めならプライムの“ついで”視聴で十分なことも多いです。
Q. 家族が勝手に登録していて、知らない間に会費が引き落とされていました。返金は受けられますか？
A. 特典の利用状況や期間によっては返金される場合もあります。Amazon公式サポートで状況を説明し、家族の利用状況も含めて相談してみるとよいでしょう。
Q. 一度解約すると、再登録したときに何か不利になることはありますか？
A. 基本的には不利になることはありませんが、無料体験などの条件は変わる可能性があります。「必要なタイミングだけ入る」という使い方も選択肢なので、不安がなければ一度きれいに解約して整理するのも手です。
まとめ
アマゾンプライム会員が「ひどい」と感じられる背景には、値上げやサービス内容の変化だけでなく、自分の使い方と会費のバランスが合っていないことが大きく関わっています。
月に数回も通販を使わない人や、動画・音楽・電子書籍などの特典をほとんど利用していない人にとっては、会費はどうしても重く感じやすくなります。
一方で、通販を頻繁に利用し、家族で特典を分け合っている人にとっては、会費以上の価値を感じているケースも少なくありません。
この記事のポイントを振り返ると、次のようなイメージになります。
- 月の注文回数やコンテンツ利用時間を振り返ると、「元を取れているかどうか」が見えやすい
- 「無料体験→自動更新」の仕組みを理解し、会員情報画面を定期的に確認することがトラブル防止の基本になる
- 他の通販サイトや動画サブスクと並べて比較すると、プライムの位置づけが冷静に把握できる
- 解約はオンラインだけで完結でき、特典未利用なら返金の可能性もある
- 困ったときは、Amazon公式→カード会社・キャリア→消費生活センターの順番で相談するとスムーズ
まずは、自分の利用状況をざっくり振り返ってみて、「今の会費に見合っているか」「いったん離れても困らないか」をチェックしてみてください。
そのうえで、続けるにせよやめるにせよ、納得して選べれば、「ひどい」と感じる場面はぐっと減っていきます。
参考文献・出典
- Amazon「Amazonプライム特典について」
- Amazon「Amazonプライム会費情報」
- Amazon「Amazonプライム会員登録をキャンセルする、返金を受ける」
- Amazon「不明な請求」
- 国民生活センター「全国の消費生活センター等」
- Impress Watch「『解約したはず!』に注意。サブスク請求トラブルで国民生活センターが注意喚起」
