「久しぶりにケンタッキーに行ったら、値段を見てびっくりした…」
「昔はもっと気軽に買えたのに、これ以上値上げするの？」
そんなふうに、レジの前でため息をついたことはありませんか？
実は、ケンタッキーのオリジナルチキンは、この数年で歴史的な値上げを繰り返しており、ファンの間でも「高すぎる」という声が後を絶ちません。
ズバリ、2026年もこの「高止まり」の傾向は続くと予想されます。
しかし、諦める必要はありません。仕組みを知り、買うタイミングさえ工夫すれば、昔のようなお得な価格で楽しむことは十分に可能です。
この記事では、以下のポイントを徹底解説します。
- この記事でわかること：
- 過去10年の衝撃的な価格推移と、2026年の値上げ予測
- なぜここまで高いのか？納得せざるを得ない「3つの理由」
- コンビニチキンとの「コスパ＆満足度」比較
- 2026年も損せず確実に安く買うための「5つの裏技」
これから紹介する方法を使えば、「高いから我慢しよう」ではなく「賢くお得に食べよう」という選択ができるようになります。
さっそく、気になる価格の真実から見ていきましょう。
ケンタッキーが値上げしすぎな現状と過去10年の衝撃的な価格推移
「高くなった気がする」というのは、決して気のせいではありません。
データを紐解くと、ケンタッキー（KFC）の価格は、ここ数年でこれまでにないスピードで上昇していることがわかります。まずはその実態を数字で確認してみましょう。
10年前とは別世界？オリジナルチキンの価格変化
オリジナルチキン1ピースの価格は、2000年代から長らく安定していましたが、直近数年で状況が一変しました。
以下は、主な価格改定の推移をまとめた表です。
| 時期 | 価格（税込） | 値上げ幅 | 当時の状況・背景 |
| 2014年以前 | 240円 | – | 長らく続いた定番価格 |
| 2015年3月 | 250円 | +10円 | 原材料高騰による改定 |
| 2019年10月 | 250円 | 据え置き | 消費税増税（本体価格調整で維持） |
| 2022年7月 | 260円 | +10円 | 小麦・油脂などの高騰 |
| 2023年3月 | 290円 | +30円 | 原材料・物流費の急騰 |
| 2023年10月 | 310円 | +20円 | 継続的なコスト増 |
| 現在 | 310円 | – | 2023年秋以降、価格は維持されています |
※内容は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
表を見ると一目瞭然ですが、特に 2022年から2023年にかけての1年半で50円も値上がり しています。
以前は「1,000円あれば4ピース買えてお釣りが来た」のが、今では3ピースしか買えない計算になります。この変化が、消費者に「急激に高くなった」と感じさせる最大の要因です。
セットメニューやサイドメニューも軒並み上昇
影響はチキン単体だけではありません。
ランチセットやボックスメニュー、ポテトなどのサイドメニューも同様に値上げされています。
- ランチセット： 以前は500円台で食べられるメニューもありましたが、現在は最低でも600〜700円台が主流です。
- とりの日パック： かつては「1,000円パック」として親しまれていましたが、段階的に値上げされ、現在は1,100円以上（期間限定価格を除く通常定価ベースではさらに高額）となっています。
ここがポイント：
単品で買うよりもセットの方がお得率は高いものの、「支払い総額」自体は確実に上がっています。無意識に注文していると、レシートを見て驚くことになるので注意が必要です。
なぜこれほど高い？価格上昇が止まらない3つの決定的な理由
「企業の利益のために値上げしているんじゃないの？」と思う方もいるかもしれませんが、実はKFCを取り巻く環境は、私たちが想像する以上に厳しくなっています。
ここでは、2025年から2026年にかけても価格が下がりにくい「構造的な理由」を解説します。
1. 国産ハーブ鶏へのこだわりと飼料代の高騰
ケンタッキー最大の特徴であり、コスト要因でもあるのが「100%国内産チキン」へのこだわりです。
多くのファストフードやコンビニが海外産の冷凍鶏肉を使用する中、KFCは国内の登録飼育農場で育てたハーブ鶏を使用しています。
- 飼料価格の上昇： 鶏のエサとなるトウモロコシなどの穀物価格が世界的に高止まりしています。
- 円安の影響： 飼料の多くは輸入に頼っているため、円安が進むと生産コストが直撃します。
この「品質維持のためのコスト」が、どうしても価格に反映されてしまうのです。
2. 「手づくり調理」にかかる人件費の増加
これも他社とは大きく異なる点です。KFCのチキンは、工場で揚げたものを店舗で温めているわけではありません。
生のお肉を店舗で一本一本手洗いし、粉をまぶし、専用の圧力釜で揚げるという、非常に手間のかかる工程を行っています。
- 最低賃金の上昇： 全国的な賃上げの流れにより、店舗スタッフの人件費が増加しています。
- 熟練技術の維持： 美味しいチキンを揚げるには「チキンスペシャリスト」の認定資格を持つような熟練スタッフが必要で、人材育成にもコストがかかります。
2026年に向けても賃上げ傾向は続くと予想されるため、ここが価格を下げる足かせになっています。
3. 物流費とエネルギーコストの負担増
チキンを農場から店舗へ運ぶガソリン代やドライバー不足による物流費の上昇、さらには店舗で圧力釜を稼働させるための電気・ガス代の高騰も無視できません。
これら3つの要因が複雑に絡み合い、「品質を落とさずに価格を維持すること」が限界に達しているのが現状なのです。
コンビニとどっちがお得？満足度とコスパで見る本当の価値
「高いなら、コンビニのチキンでいいんじゃない？」
そう考える人も多いでしょう。実際に、ファミリーマートの「ファミチキ」やセブン-イレブンの「ななチキ」は、KFCよりも安い価格設定です。
ここでは、価格だけでなく「体験価値」も含めて比較してみます。
| 項目 | KFC オリジナルチキン | コンビニチキン（代表例） |
|---|---|---|
| 価格（目安） | 310円 | 240円前後 |
| 肉の種類 | 骨付き（部位による違いあり） | 骨なし（モモ肉など） |
| 調理方法 | 店舗で生肉から圧力調理 | 店舗でフライヤー調理 |
| スパイス | 11種類のハーブ＆スパイス | 各社独自のシーズニング |
| 強み | 圧倒的なジューシーさと旨み | 手軽さ・食べやすさ・安さ |
※価格は一般的な目安です。店舗や時期により異なります。
安さならコンビニ、唯一無二の体験ならKFC
単純な「お腹を満たすコスト」だけで見れば、コンビニチキンの方が約70円安く、軍配が上がります。骨がなく食べやすいのもメリットです。
しかし、KFCには「圧力釜調理による、中までふっくらとした食感」と「家庭では再現できないスパイスの味」という絶対的な価値があります。
特に、クリスマスや誕生日、自分へのご褒美といったシーンでは、70円の差額以上の「特別感」を感じられるのがKFCの強みです。
判断の基準：
小腹満たしや普段のおかずなら「コンビニ」。
「美味しいチキンをガッツリ食べた」という満足感やイベント性を求めるなら「KFC」。
このように使い分けるのが、現代の賢いスタイルと言えます。
ステルス値上げの噂は本当？サイズや部位に関する疑問を検証
SNSなどでよく見かける「最近、ケンタッキー小さくなってない？」「これがステルス値上げか…」という噂。
これについて、事実ベースで検証します。
規格自体は変わっていない
結論から言うと、KFC公式は「チキンのカット方法や規格は変えていない」としています。
KFCのチキンは、1羽の鶏を9ピースにカットするという世界共通のルールで提供されています。そのため、意図的に1ピースを小さくすることは構造上難しいのです。
なぜ「小さくなった」と感じるのか？
それでも「小さい」と感じるのには、いくつかの理由が考えられます。
- 個体差の影響： 鶏は生き物なので、当然ながら大きさには個体差があります。
- 部位による差： KFCには「キール（胸）」「リブ（あばら）」「ウイング（手羽）」「ドラム（脚）」「サイ（腰）」の5つの部位があります。特に「ウイング」や「キール」などは、肉厚な「サイ」に比べると見た目が小ぶりに見えることがあります。
- 衣のつき方： 手づくり調理のため、衣のつき具合によってボリューム感が違って見えることもあります。
部位指定はできる？
「損したくないから大きい部位を指定したい！」と思うかもしれませんが、原則として部位の指定はできません。
店舗では、部位の組み合わせに偏りが出ないよう、公平に提供するルールになっています。
ただし、「サイ（腰）を除く」などの要望や、在庫状況によっては柔軟に対応してくれる店舗もあるようなので、混雑していない時にダメ元で聞いてみるのも一つの手です（※あくまで店舗のご厚意です）。
定価で買うのはもったいない！2026年も確実に安く利用する裏技
ここが本記事のメインパートです。
定価の310円で買うのは、正直もったいないと言わざるを得ません。2026年も通用する、確実に安く買うための5つの鉄則を紹介します。
1. 最強の割引デー「とりの日パック」を狙う
毎月28日は「にわとりの日」。この日限定で販売される「とりの日パック」は、KFC最強のコスパ商品です。
- 内容： オリジナルチキン4ピース ＋ サイドメニュー（ナゲット等）
- 割引率： 通常価格の合計より 約500円〜600円近く安くなる ケースが多いです。
月に一度のチャンスですが、カレンダーに登録してでも狙う価値があります。
2. 期間限定「感謝祭パック」「創業記念パック」は見逃すな
年に数回、不定期で開催されるキャンペーンも見逃せません。
特に以下の時期は、大幅な割引パックが登場する傾向があります。
- 3月前後： 春の行楽シーズン向けパック
- 7月4日： 創業記念日（創業記念パック）
- 11月21日： フライドチキンの日
これらの期間中は、1ピースあたりの単価が250円前後まで下がることもあり、値上げ前の価格感覚で購入できます。
3. 公式アプリとチキンマイルの活用
「KFC公式アプリ」は必須です。
誰でも使える通常クーポンのほか、購入金額に応じて貯まる「チキンマイル」でランクが上がると、よりお得な「スペシャルクーポン」が配信されます。
また、Pontaポイントや楽天ポイントも貯まる・使えるので、ポイント払いを利用すれば実質0円で食べることも可能です。
4. 意外な穴場「株主優待」や「ジェフグルメカード」
金券ショップなどを利用する上級テクニックです。
- ジェフグルメカード： 金券ショップでは額面より安く売られていることがあります（例：500円分が480円など）。KFCではお釣りが出るため、現金感覚で使えて地味ながら確実に節約できます。
- KFC株主優待券： こちらも金券ショップやフリマアプリに出回ることがあります。頻繁に利用するヘビーユーザーなら検討の余地ありです。
5. Uber Eats ではなく「KFCネットオーダー」で持ち帰り
デリバリーサービスは便利ですが、商品価格が店頭より高く設定されている上に配送手数料がかかります。
少しでも安く済ませるなら、公式の「KFCネットオーダー」で予約し、店舗受け取り（持ち帰り）にするのが正解です。待ち時間もなく、確実に定価（またはクーポン価格）で購入できます。
迷ったらここ：
まずは「毎月28日」を狙うこと。これだけで年間数千円の節約になります。
行けない月は「アプリのクーポン」をチェックしてからレジに向かいましょう。
これからもっと上がる？業界動向から見る今後の価格予想
最後に、気になる「2026年の価格」について、業界の動向を踏まえて予測します。
2026年も「微増」または「実質値上げ」のリスクあり
残念ながら、価格が大きく下がる（値下げされる）可能性は極めて低いでしょう。
むしろ、以下の理由から「再度の値上げ」や、価格据え置きでの「セット内容の変更（実質値上げ）」が行われるリスクがあります。
- 人件費の継続的な上昇： 2026年も最低賃金の引き上げが予想され、労働集約型のKFCには厳しい環境が続きます。
- 物流問題（2024年問題の影響）： 物流コストの上昇圧力は、2025年以降さらに強まっています。
「高価格帯」と「お得なパック」の二極化が進む
今後のKFCの戦略として予想されるのは、「定価は高いまま維持しつつ、期間限定パックで集客する」というメリハリのある販売手法です。
つまり、「何も考えずに買う人は高い価格を払い、情報を知っている人は安く買える」という価格の二極化がさらに進むでしょう。
だからこそ、今回ご紹介したような「賢い買い方」を知っているかどうかが、2026年のKFCライフを充実させるカギになります。
よくある質問（FAQ）
Q. 一番安く買える日はいつですか？
A. 毎月28日の「とりの日」です。
「とりの日パック」が販売され、通常価格より大幅に安く購入できます。まずはこの日を狙うのが鉄則です。
Q. 部位の指定はできますか？
A. 原則としてできません。
公平性を保つため、店舗側でバランスよく組み合わせて提供されます。ただし、在庫状況によっては苦手な部位の相談に乗ってくれる場合もあります（店舗ごとの判断になります）。
Q. 持ち帰りと店内飲食で値段は変わりますか？
A. 変わりません。
KFCでは、消費税率が異なる場合（持ち帰り8%、店内10%）でも、税込価格を統一して表示しています。どちらを選んでも支払額は同じです。
Q. 余ったチキンの美味しい食べ方は？
A. オーブントースターでの温め直しがおすすめです。
アルミホイルに包んで温め、最後にホイルを開いて少し焼くと皮がパリッとします。また、身をほぐしてチャーハンや炊き込みご飯の具にする「鶏出汁活用レシピ」も人気です。
Q. ポテトの量が減った気がするのはなぜですか？
A. 容器の形状変更などが影響している可能性があります。
公式に減量の発表はありませんが、過去にポテトの形状が変更された際（カーネリングポテト→ポテトS/Lなど）、体感的なボリュームが変わったと感じるケースがあるようです。
まとめ：値上げ時代でもケンタッキーを賢く楽しむための正解
ここまで、ケンタッキーの値上げの裏側と、2026年に向けた対策を紹介してきました。
最後に、これからの「正解」となる行動を整理しましょう。
- 「高い」のには理由がある： 国産鶏・手づくり調理への対価と割り切る。
- 定価では買わない： アプリクーポンやパックを活用するのが今の常識。
- 「28日」をイベント化する： 月に一度、家族や友人と楽しむ日と決める。
値上げは家計に痛手ですが、ケンタッキーの「あの味」は代わりが効かない特別なものです。
「もう買えない」と諦めるのではなく、アプリをダウンロードし、カレンダーの28日に丸印をつけて、賢くお得にあのジューシーなチキンを楽しんでください。
さっそく、次回の「とりの日」をチェックしてみましょう！
参考文献・出典
※本記事の内容は執筆時点の情報です。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
