Amazonプライムの身に覚えのない請求はこう問い合わせる。対処法

Amazonプライムの身に覚えのない請求

クレジットカード明細やペイディの明細に、知らないAmazonプライムの請求が載っているとドキッとしますよね。

「自分が登録した覚えはない」「家族も使っていないと言っている」となると、なおさら不安が大きくなります。

実は、Amazonプライムの「身に覚えのない請求」の多くは、無料体験の自動更新や家族の利用など、いくつかのパターンに分けて整理すると理由が見えてきます。

そのうえで、本当に不正利用の可能性があるものだけを切り出して、Amazon・カード会社・消費生活センターなど、適切な窓口に相談していく流れが大事なんです。

このページでは、請求の確認方法、原因ごとの問い合わせ先、返金の目安、詐欺との見分け方、再発防止のチェックリストまでを、雑誌の特集を読むような感覚で一気に整理します。

【この結論まとめ】

  • 多くの「身に覚えがない請求」は、無料体験の自動更新・家族利用・動画チャンネルの課金などに分けると正体が見えやすいです。
  • 本当に不正の可能性があるときは、Amazonへの相談に加えてカード会社や消費生活センターへの連絡が重要になります。
  • 返金は「時期」と「利用実態」で判断されることが多く、早く気づくほど有利になりやすいです。
  • フィッシングメールや架空請求が疑わしい場合は、リンクを開かず公式経路から確認するのが安全です。
  • 予防として、サブスクとカード明細の「月1見直し」を習慣にすると、次に同じことで悩みにくくなります。

まずは、自分の明細に出ている請求がどのパターンに当てはまりそうか、落ち着いて整理していきましょう。

目次

Amazonプライムの身に覚えのない請求はこう問い合わせる。最初の3ステップで迷わない

一言でいうと、「請求の中身を確認 → Amazonアカウントで照合 → 正規か不正かで問い合わせ先を分ける」の3ステップで動くとスムーズです。

いきなり電話をかけるよりも、順番に情報をそろえたほうが、相談したときの話が早くなります。

請求金額と名義でざっくり原因を絞る(600円・5,900円などのパターン)

まずは、クレジットカードやペイディの明細に書かれている情報をしっかり確認します。

  • 請求金額
  • 請求日
  • 利用者名・加盟店名(AMAZON.CO.JP など)
  • 繰り返し発生しているかどうか

ここで、月額600〜700円台・5,000〜6,000円台の定額が毎月出ている場合は、Amazonプライム会費である可能性が高くなります。

一方で、数百円〜数千円のバラバラな金額が単発で並んでいるなら、Prime Videoの作品レンタルやチャンネル登録、Kindleやアプリ課金などのデジタルコンテンツが疑わしいです。

【身に覚えのない請求を見たときに最初に確認したいこと】

  • 毎月同じ金額かどうか
  • いつから発生しているか(最初の月)
  • 請求名義に「AMAZON」「AMAZON PRIME」に近い表記があるか
  • 自分以外の家族がそのカード・口座を使える状態か

【請求の基本的な見方 3ステップ】

ステップ見るポイントざっくりわかることの例
1金額・頻度定額か単発か、どのくらいの期間続いているか
2名義・利用日Amazon関連か、別サービスの可能性があるか
3家族の利用有無正規の家族利用か、不正の可能性があるか

(出典:Amazon.co.jp)
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

一言まとめ:
まずは「金額・頻度・名義・家族の利用」の4つをチェックして、定額サブスクなのか単発課金なのかを切り分けると、その後の調べ方が一気に楽になります。

Amazonアカウント画面でプライム会員・注文履歴・サブスクを確認する流れ

請求がAmazon関連らしいと分かったら、次はアカウント画面で中身を確かめます。

スマホでもPCでも大筋の流れは同じです。

  • サインインして「アカウントサービス」を開く
  • 「プライム会員情報」で会費と更新日を確認する
  • 「注文履歴」「デジタル注文履歴」「定期購入」などを順番に見る
  • 家族会員や複数アカウントを使っていないか思い出す

無料体験が終わって自動的に有料に切り替わった場合や、過去に登録したアカウントで有料会員を続けていた場合も、ここで見えてきます。

ここがポイント:
「自分のアカウントではプライムになっていないのに請求がある」と感じたときは、メールアドレス違いの別アカウントや、家族のアカウントも思い出してチェックするのがカギになります。

正規か不正かの切り分けと「いま連絡すべき先」の決め方

アカウント画面を見ても理由がはっきりしない場合、次は「正規の利用に見えるか」「完全におかしいか」をざっくり判断します。

  • プライム会員情報や注文履歴と金額・日付がだいたい合う → 正規の可能性が高い
  • 自分も家族も使っておらず、履歴にも該当が見当たらない → 不正利用や別サービスの可能性

この時点で、主な選択肢は次の3つになります。

  • 原因が特定できたが不要なサービス → Amazonで解約・返金相談
  • 自分では使っていないが家族かも、というグレーゾーン → Amazon+家族での確認
  • 完全に身に覚えがない、高額・連続の請求 → Amazon+カード会社(+消費生活センター)へ

判断の基準:
「正規か不正か」を完璧に見きわめる必要はなく、「おかしいと思った時点」でAmazonかカード会社に相談して大丈夫です。

本当に不正?よくある原因パターンで見る「身に覚えがない請求」の正体

ここが迷いやすいところですが、「身に覚えがない請求」のかなりの割合は、仕組みを知ると「実は正規の利用」だったとわかるケースです。

焦る前に、代表的なパターンを一つずつ見ていきます。

無料体験の自動更新・解約忘れで発生するプライム会費

Amazonプライムは、30日程度の無料体験を経て、そのままにしていると自動的に有料会員へ切り替わります。

「無料だけ試したつもりだったのに」という請求は、このパターンがとても多いです。

  • 無料体験の開始日から一定期間後に、年会費・月会費が請求される
  • プライム解約を完了するまでは、翌年以降も自動更新される
  • 早期に気づけば、利用状況によっては返金されることもある

注意点:
無料体験のあとに一度でも特典を使っていると、返金の判断はAmazon側の基準になります。

家族・同居人・共有クレカによる正規の利用パターン

家庭内でクレジットカードやアカウントを共有している場合、「自分は使っていないつもり」でも、家族がプライム登録・動画レンタルをしていることがあります。

  • 家族のアカウントに自分のカードを登録している
  • 学生の子どもがPrime StudentやPrime Videoを使っている
  • 家族会員として特典を共有しているが、会費は代表者のカードに来る

ここがポイント:
明細が気になったら、まずは家族に「プライムや動画を使っていないか」確認しておくと、Amazonへの問い合わせが無駄になりにくいです。

複数アカウント(旧メールアドレス・家族のID)に紐づいた請求

過去に別のメールアドレスでAmazonアカウントを作っていたり、家族と共用していたことがあると、「昔のIDでプライム会員になったまま」になっているケースもあります。

  • メールアドレスを変えたタイミングで古いアカウントを放置している
  • スマホ機種変更などで、古い端末に残っていたアカウントから更新された
  • 家族のIDでプライム登録したが、カードは自分のものを登録している

一言まとめ:
「今使っているアドレスのアカウントにはプライムがないのに請求されている」ときは、昔のアドレスや家族のIDを思い出すのが近道になります。

Prime Videoチャンネル・有料作品・デジタルコンテンツの追加課金

Amazonプライム会員でなくても、Prime Videoのレンタル作品やチャンネル登録を行うと、別途料金が発生します。

また、Kindle本やアプリ内課金なども、Amazonの決済としてまとめて請求されることがあります。

【よくある原因パターンと特徴】

原因パターン請求の出方の例ありがちな勘違い
無料体験の自動更新年1回・月1回の定額「無料だと思っていた」
家族・同居人の利用バラバラな金額または定額「誰も使っていないはず」
複数アカウントいつの間にか継続請求「使っていないアカウントは止まっているはず」
動画・デジタル課金数百〜数千円の単発請求「プライムに入っていないのに請求?」

(出典:Amazon.co.jp)
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

要点まとめ:
「全く身に覚えがない」と感じても、無料体験・家族利用・別アカウント・動画課金のどれかに当てはまることが多く、本当に不正かどうかの見きわめに役立ちます。

原因別・金額別に見る問い合わせ先と返金の目安を早見表でチェック

ここでは、請求の原因と金額のパターンごとに、「どこに連絡するのがよいか」「返金の期待度」をざっくり整理します。

あくまで目安ですが、動く方向性を決める参考になります。

600〜700円台・5,000〜6,000円台のプライム会費パターン

年会費や月会費が一定の金額で繰り返し出ている場合は、プライム会員の可能性が高いです。

【プライム会費らしき請求の目安】

状況の例まず相談したい先返金の期待度の目安
無料体験直後に初回請求Amazonカスタマーサービス利用状況次第で比較的高め
ここ1〜2年ほぼ使っていないAmazonカスタマーサービスケースバイケース
複数年にわたり継続請求Amazonカスタマーサービス返金は限定的になりやすい

(出典:Amazon.co.jp)
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

失敗しないコツ:
「使った覚えがない」と感じても、プライム特典を一度でも使っていると返金は難しくなりやすいので、「いつから使っていないか」をメモしてから相談すると話が具体的になります。

数百円〜数千円の単発課金(動画レンタル・チャンネルなど)

単発の動画レンタルやチャンネル登録は、開始月にまとまって請求されることがあります。

【単発課金らしき請求の目安】

状況の例まず相談したい先返金の期待度の目安
子どもが動画を操作していた可能性ありAmazonカスタマーサービス個別判断(低〜中程度)
自分でレンタルしたが金額が想像より高いAmazonカスタマーサービス誤操作でなければ返金は低め
チャンネルを解約したはずなのに請求Amazonカスタマーサービスタイミング次第で一部期待

(出典:Amazon.co.jp)
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

ここがポイント:
誤操作の範囲かどうか、誰がいつ視聴していたかを思い出しておくと、カスタマーサービスとのやりとりがスムーズになります。

明らかに心当たりのない高額請求が続いているパターン

数万円単位の請求が何度も続いている場合や、海外利用のような明細が混ざっている場合は、不正利用を強く疑うべきです。

【高額・不審な請求のときの相談先イメージ】

状況の例優先して相談したい先追加で検討したい先
数万円以上の請求が連続カード会社・決済会社Amazonカスタマーサービス
覚えのない海外利用が含まれるカード会社・決済会社消費生活センター
フィッシング経由で情報を入力した心当たりがあるカード会社・決済会社消費生活センター・警察相談窓口

(出典:国民生活センター)
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

大事なところ:
高額・連続の不審な請求のときは、Amazonだけで完結させようとせず、カード会社や公的な相談窓口も組み合わせて動くほうが安全です。

Amazonカスタマーサービスへの問い合わせをスムーズにするコツ(チャット・電話・メール)

一番安心なのは、Amazonのカスタマーサービスで状況を直接確認してもらうことです。

ただ、問い合わせ画面にたどり着きにくいと感じる人も多いので、ここで流れを整理しておきます。

Amazonアプリからチャットで相談する手順と画面イメージ

スマホのAmazonアプリを使うと、チャットで相談しやすくなります。

  • アプリでサインインする
  • メニューから「カスタマーサービス」を選ぶ
  • 「Amazonでのご注文について」など、近い項目を選択する
  • 「その他」や「カスタマーサービスへ連絡」からチャットに進む

チャットは待ち時間が比較的短く、履歴も残るので、あとで見返したいときにも便利です。

アドバイス:
明細のスクリーンショットや、請求金額・日付をメモにまとめておくと、チャットで説明するときに入力が楽になります。

電話の折り返しを予約する流れと、つながりやすい時間帯の目安

電話で話したい場合も、アプリやWeb上から「電話を希望する」形で折り返しを依頼できます。

  • カスタマーサービス画面で「電話」を選ぶ
  • 電話番号を入力し、折り返しを依頼する
  • 数分〜十数分程度で自動音声またはオペレーターから着信がある

平日昼間は比較的つながりやすい傾向がありますが、混雑状況は変動するため、時間に余裕があるときに申し込むと安心です。

注意点:
折り返しの電話は、非通知や見慣れない番号からかかってくることがあります。事前に「今から電話が来る」と意識しておくと、うっかり出そびれにくくなります。

問い合わせ時に用意しておくとスムーズな情報リスト

カスタマーサービスに相談するときは、次の情報を手元にそろえておくと、話が早く進みます。

問い合わせの前にそろえておきたい情報

  • 請求金額・請求日
  • 明細に表示されている名義
  • いつ頃から続いているかのメモ
  • 自分や家族が利用した可能性のあるサービス(プライム、動画、Kindleなど)
  • Amazonアカウントに登録しているメールアドレスや電話番号

実践ポイント:
事前にメモを作ってから相談すると、説明に迷わずに済み、「何度も同じことを聞かれる」というストレスが減ります。

【問い合わせ手段別のざっくり比較】

手段向いている人特徴・メリット
チャット落ち着いて文字でやりとりしたい履歴が残る・待ち時間が比較的短い
電話口頭で状況を説明したい会話のキャッチボールがしやすい
メールフォーム等時間を気にせず連絡したい返答まで時間がかかることもある

(出典:Amazon.co.jp)
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

要点:
自分が話しやすい手段を選びつつ、事前準備をしておくことで、1回の問い合わせで解決できる可能性が高まります。

カード会社・ペイディ・消費生活センターに相談すべきラインを見きわめる

本当に不正利用が疑われるときや、Amazon側だけでは話が進みにくいときは、カード会社や公的窓口の力を借りることも大切です。

ここでは、どんなときにどこへ相談するのが向いているかを整理します。

カード会社・ペイディなど決済サービスにすぐ連絡すべきケース

次のようなときは、Amazonへの相談と並行して、カード会社やペイディなどの決済サービスにも早めに連絡したほうが安心です。

  • カードを紛失・盗難した可能性がある
  • 覚えのない高額請求が短期間に複数出ている
  • Amazon以外にも不審な請求が混ざっている

カード会社では、不正利用が疑われる場合にカードの停止や再発行の手続き、不正利用の調査を行ってくれます。

覚えておきたい:
「少し様子を見る」のではなく、「おかしいと感じたらすぐ連絡」が、不正利用の被害を最小限に抑えるポイントになります。

国民生活センター・消費生活センターに相談すると安心なケース

事業者とのやりとりだけでは不安なときや、話がかみ合わないと感じるときは、消費生活センターなどの公的窓口に相談する選択肢もあります。

  • 返金の可否や条件について納得できない
  • 自分が不利になっていないか心配
  • フィッシングや架空請求の被害かもしれない

専門の相談員が、契約やトラブルの状況を踏まえてアドバイスしてくれます。

アドバイス:
明細やメールのスクリーンショット、やりとりの記録を残しておくと、相談内容を説明しやすくなります。

警察・フィッシング対策窓口に相談した方がよいケースと証拠の残し方

明らかに詐欺目的の架空請求・フィッシングだとわかる場合は、警察やフィッシング対策窓口への情報提供も検討してよい場面です。

  • SMSやメールで「未払い」「アカウント停止」を執拗にあおる
  • 実在の企業名をかたり、外部サイトに誘導してくる
  • カード情報や暗証番号の入力を求めてくる

証拠として、次のようなものを保存しておくと役立ちます。

  • メール・SMSの内容や送信元番号のスクリーンショット
  • 開いてしまったサイトの画面イメージ
  • いつ・どの端末からアクセスしたかのメモ

意外な落とし穴:
「自分さえ気をつければいい」と思いがちですが、情報提供は同じ手口による被害を減らすことにもつながります。

【相談先と役割の整理】

相談先主な役割こんなときに向いている
Amazonカスタマーサービス利用履歴の確認・返金の検討Amazon関連の正規・不正を確かめたい
カード会社・決済会社不正利用調査・カード停止など高額・連続の不審請求がある
消費生活センター契約トラブルの相談・助言返金条件などに不安がある
警察・専門窓口フィッシング・詐欺への対応明らかに架空請求・詐欺とわかるケース

(出典:国民生活センター)
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

要点まとめ:
「Amazonだけ」「カード会社だけ」に頼るのではなく、状況に応じて相談先を組み合わせることで、より安全で納得感のある解決につながります。

Amazonを名乗る架空請求・フィッシングを見抜くチェックポイント

最近は、Amazonの名前をかたるフィッシングメールやSMSも多く、「本物のAmazonからの通知」と区別しにくいことがあります。

ここでは、特に意識しておきたいチェックポイントをまとめます。

メールやSMSの差出人・URL・文面で怪しさを見抜くポイント

次のような特徴があるメッセージは、フィッシングの可能性があります。

  • 差出人のメールアドレスやURLが、公式サイトのものと微妙に違う
  • 不自然な日本語や、機械翻訳のような表現が多い
  • 「24時間以内に」など、やたらと急がせる文言が入っている

まずは、メッセージ内のリンクをクリックせず、公式アプリや正規のWebサイトからサインインして確認するのが安全です。

注意点:
「本物かどうか確かめるためにリンクを開く」のは逆効果になりやすいので、アプリやブラウザから自分でURLを入力してアクセスする習慣をつけると安心です。

「未払い」「アカウント停止」をあおる典型的な文面パターン

架空請求のメッセージには、共通する言い回しが多く見られます。

  • 「ご利用料金の未払いが発生しています」
  • 「このままではアカウントを停止します」
  • 「至急、下記リンクよりお支払いください」

こうした文面には焦りや不安をあおる効果があり、冷静な判断がしづらくなります。

一呼吸おいて、明細や公式アプリ側の表示を確認してから対応するようにしましょう。

一言まとめ:
本当に支払いが必要なときでも、正規の企業が「支払いはこのSMSのリンクからのみ」と強く誘導してくるケースは少ないと意識しておくと、見抜きやすくなります。

うっかり入力してしまったときのリスクと、今すぐやるべき緊急対処

もしフィッシングサイトにカード情報やパスワードを入力してしまった場合でも、対応が早ければ被害を抑えられることがあります。

  • すぐにカード会社に連絡し、状況を説明する
  • 必要に応じてカードの停止・再発行を依頼する
  • パスワードを使い回していた場合は、他サービスも含めて変更する

また、フィッシング対策の専門窓口や消費生活センターへの相談も、今後の対応を考えるうえで役に立ちます。

実践ポイント:
「自分のミスだから」と抱え込まず、早めに相談することが、結果的に時間とお金のロスを減らす近道になります。

もう同じ請求に驚かないための予防チェックリスト

ここからは、「トラブルが起きた後」だけでなく、「次に同じことが起きにくい状態」をつくるための予防策を整理します。

少しの工夫で、サブスクや明細の管理がぐっと楽になります。

プライム会員情報・サブスク・家族アカウントを月1回棚卸しする習慣

まずおすすめなのが、「毎月1回、サブスクを見直す日を決める」ことです。

  • プライム会員の更新日・契約プランを確認する
  • Prime Videoのチャンネルやレンタル履歴をざっと眺める
  • 家族アカウントや共有クレカで登録されているサービスを整理する

ちょっと深掘り:
これを「家計を見直す日」とセットにすると、サブスクだけでなく全体の支出バランスも見えやすくなります。

カード明細・ペイディ明細の自動通知や家計アプリで早期発見する

紙の明細だけだと、請求に気づくのがどうしても遅れがちです。

  • カード会社やペイディのアプリで利用通知をオンにする
  • 家計簿アプリと連携し、自動で明細を取り込む
  • 毎月の固定費をリストアップし、増減をチェックする

ここがポイント:
「おかしな請求を早く見つける」ことは、返金の可能性や不正利用への対応で大きな差につながります。

子ども・家族の端末で勝手に課金されないための設定とルール決め

家族が多い家庭では、ルールと設定を「見える化」しておくと安心です。

  • 子どもの端末には、購入時のパスワード入力を必須にする
  • 課金できるアカウントとできないアカウントを分ける
  • 家族で「サブスクは事前に相談してから登録する」ルールを共有する

失敗しないコツ:
技術的な制限(パスワード・ペアレンタルコントロール)と、家族内のルールづくりの両方を組み合わせることで、「気まずい請求」を防ぎやすくなります。

【予防チェックリストのイメージ】

項目できているか効果のイメージ
月1回のサブスク見直し□ / ■不要なプランの削減・請求の早期発見
明細の自動通知設定□ / ■不正利用にすぐ気づきやすい
家族内のルール共有□ / ■「知らないうちの登録」を減らせる

(出典:Amazon.co.jp)
※本内容は執筆時点の情報です。内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

要点:
すべてを完璧にする必要はなく、「サブスク見直しの日を決める」「通知設定をオンにする」といった小さな一歩から始めるだけでも、安心感はかなり変わります。

状況別「いま何をすればいいか」行動シナリオを整理する

ここまでの内容を、「状況別の行動シナリオ」としてまとめ直します。

自分のケースに近いところから読んでみてください。

無料体験の自動更新に気づいたとき(正規だが不要な請求)

  • 無料体験をしていたことを思い出した
  • プライム会員情報を確認したら、有料会員に切り替わっていた

この場合は、次のような流れが考えやすいです。

  • いつから有料になったかを確認する
  • プライム特典を実際に使っていたかを振り返る
  • 不要であれば、解約手続きを進める
  • 必要に応じて、カスタマーサービスに返金の相談をする

結論:
「本当に不要かどうか」を整理したうえで相談すると、自分にとって納得感のある判断がしやすくなります。

家族や同居人の利用が原因だったとき(話し合いとルール作り)

調べた結果、「家族が登録していた」「子どもが動画をレンタルしていた」とわかった場合もあります。

  • どのサービスにどのくらい使っているかを一緒に確認する
  • サブスクの費用をどう分担するか話し合う
  • 事前相談やパスワード入力のルールを決める

迷ったらここ:
感情的なやりとりになりそうなときは、「いくら払ったか」だけでなく、「どんな価値を感じているか」も一緒に整理すると落ち着いて話しやすくなります。

完全に身に覚えのない高額請求が来たとき(即日やるべき行動リスト)

「誰も使っていない」「額も大きい」というときは、早めの対応が重要になります。

  • まずカード会社・決済会社に連絡し、不正利用が疑われることを伝える
  • 必要に応じてカードの停止・再発行などの手続きに進む
  • 並行してAmazonカスタマーサービスに、請求の内容確認を依頼する
  • 消費生活センターにも相談し、対応方針について助言を受ける

大事なところ:
「いつ連絡したか」「誰と何を話したか」をメモしておくと、後で経緯を説明しやすくなり、自分の安心にもつながります。

まとめ

Amazonプライムの「身に覚えのない請求」は、最初はとても不安に感じますが、原因をパターンで整理すると、正規の利用なのか、不正や詐欺を疑うべきかが見えやすくなります。

多くのケースは、無料体験の自動更新・家族や複数アカウントの利用・動画やデジタルコンテンツの課金など、いくつかの代表的なパターンに当てはまります。

一方で、明らかに高額であったり、Amazon以外にも不審な請求が並んでいる場合は、不正利用やフィッシングの可能性を視野に入れて、カード会社や公的窓口と連携しながら進めることが大切です。

このポイントを振り返ると:

  • 「金額・頻度・名義・家族利用」の4つを確認すると、請求の正体を絞り込みやすくなります。
  • 原因別に、Amazon・カード会社・消費生活センターなどの相談先を使い分けると安心です。
  • 無料体験やサブスクの自動更新は、早く気づくほど選択肢が広がります。
  • フィッシングメールやSMSは、リンクを踏まず公式アプリや正規サイト側で必ず確認しましょう。
  • 月1回のサブスク見直しや明細通知の活用で、「次のトラブル」を減らすことができます。

まずは、手元の明細とAmazonアカウント画面を照らし合わせて、「自分のケースがどのパターンに近いか」を落ち着いて書き出してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. Amazonプライムの身に覚えのない600円前後の請求は何の可能性が高いですか?
A. 月ごとに一定額で続いている場合は、Amazonプライムの月会費などのサブスクである可能性が高いです。アカウントのプライム会員情報と更新日を確認してみてください。

Q. 無料体験だけのつもりだったのに請求が来た場合、返金してもらえることはありますか?
A. 無料体験から有料に切り替わった直後で、特典の利用状況によっては返金に応じてもらえる場合があります。早めにAmazonカスタマーサービスに相談するのがおすすめです。

Q. 家族が勝手にAmazonプライムや動画チャンネルを登録していた場合、返金は期待できますか?
A. 家族による正規利用の場合は、返金が難しいケースも少なくありません。まずは家族で利用状況を確認し、そのうえでカスタマーサービスに相談してみるとよいです。

Q. 明らかに身に覚えのない高額請求が続いているとき、Amazonとカード会社どちらを優先すべきですか?
A. 高額・連続の不審請求の場合は、カード会社や決済会社への連絡を最優先にすべきです。カードの停止や不正利用の調査を依頼しつつ、並行してAmazonにも利用履歴の確認をお願いすると安心です。

Q. 「未払い」「アカウント停止」を名乗るSMSやメールが本物か不安です。どう見分ければいいですか?
A. リンクを開かず、公式アプリや自分で入力した正規URLからサインインして確認するのが安全です。差出人のアドレスや日本語の不自然さ、やたらと急かす文面も要注意ポイントです。

Q. Paidy経由でAmazonプライムの請求が来たときは、どこに問い合わせればよいですか?
A. 請求の内容確認はAmazon側、決済そのものについての質問や不正の疑いはPaidy側と、両方に相談するのが基本です。明細とアカウント画面をそろえてから問い合わせると話がスムーズです。

Q. 今回は解決しても、また似た請求に悩みそうで不安です。何から始めればいいですか?
A. 「月1回のサブスク見直し」と「明細通知のオン」に絞って始めるのがおすすめです。いきなり完璧を目指さず、できる範囲で習慣化していくと、次のトラブルに気づきやすくなります。

参考文献・出典

  1. Amazon.co.jp「不明な請求」
  2. Amazon.co.jp「Prime Videoの不明な請求」
  3. Amazon.co.jp「Amazonプライム – カスタマーサービス」
  4. Amazon.co.jp「カスタマーサービスに連絡」
  5. Paidyサポート「Amazonプライムを利用した覚えがないのにペイディから請求が届く」
  6. 独立行政法人 国民生活センター「『利用した覚えのない請求(架空請求)』が横行しています」
  7. 東京都消費生活総合センター「『アマゾン』を名乗る架空請求事業者に注意しよう!」
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