iPhoneのバッテリー交換時間は最短何分？正規・非正規の違いを解説

iPhoneのバッテリーがすぐに減ってしまい、充電の回数が増えていませんか？

長く使っていると、どうしてもバッテリーの劣化は避けられません。

そんなとき、気になるのが「iPhone バッテリー交換 時間」です。

どこで交換するのが早いのか、正規店と非正規店ではどれくらい時間が違うのか、知りたい方も多いはずです。

バッテリー交換の時間は修理方法によって大きく変わります。

持ち込み修理なら最短60分、配送修理だと数日かかることもあります。

できるだけ早く交換したいなら、事前の準備が重要です。

この記事では、修理方法ごとの所要時間やメリット・デメリットを詳しく解説します。

最適なバッテリー交換の方法を知り、ストレスなくiPhoneを使い続けましょう。

iPhoneのバッテリー交換時間と修理方法の違い

Apple公式と正規店の交換時間（持ち込み・配送）

Apple公式のバッテリー交換は持ち込みが最速

iPhoneのバッテリー交換をApple公式で依頼する場合、持ち込み修理と配送修理の2種類があります。

持ち込み修理なら最短60分で完了するのに対し、配送修理は5〜10日ほどかかるため、修理のスピードを重視するなら持ち込み修理がおすすめです。

その理由として、持ち込み修理ではApple StoreやApple正規サービスプロバイダ（カメラのキタムラ、ビックカメラなど）でその場で作業が行われるのに対し、配送修理ではAppleの修理センターまで端末を送る必要があるためです。

配送には数日かかる上、修理後も返送までの時間が発生するため、トータルで5〜10日間が必要となります。

例えば、Apple Storeの「Genius Bar」に事前予約をし、当日に来店すれば、バッテリー交換は通常1時間以内に完了します。

しかし、Apple Storeは全国に10店舗しかなく、地方に住んでいる人にとってはアクセスが難しい場合があります。

これに対し、Apple正規サービスプロバイダであれば、全国の家電量販店などで対応しており、比較的近い店舗を見つけやすいでしょう。

配送修理は手間が少ないが時間がかかる

一方、配送修理はAppleの公式サイトまたはカスタマーサポートを通じて申し込み、自宅から端末を発送するだけで済むため、手間はかかりません。

ただし、配送修理は端末をAppleの修理センターに送る必要があり、修理完了後の返送も含めて5日〜10日かかります。

また、配送修理ではiPhoneのデータが初期化されるため、事前のバックアップが必須です。

持ち込み修理の場合はデータがそのまま残るケースがほとんどですが、修理の過程で問題が発生した場合には初期化される可能性もあるため、万が一に備えてバックアップを取っておくことをおすすめします。

持ち込み修理と配送修理の比較

修理方法	所要時間	メリット	デメリット
Apple Store（持ち込み）	最短60分	即日修理・純正バッテリー・保証継続	予約必須・全国10店舗のみ
Apple正規サービスプロバイダ	60分〜10日	全国に店舗あり・純正バッテリー・保証継続	在庫状況次第で即日不可
Apple配送修理	5〜10日	来店不要・手間が少ない	初期化が必要・修理期間が長い

非正規修理店での交換時間と対応の違い

非正規修理店なら最短15分で交換可能

非正規修理店では、バッテリー交換の所要時間がApple公式と比べて格段に短く、最短15分〜60分程度で完了します。

特に、Apple Storeや正規サービスプロバイダでは即日対応できないことが多いですが、非正規修理店では予約不要で対応してくれる店舗も多いため、急ぎの人には便利です。

例えば、スマホスピタルやiCrackedなどの修理店では、飛び込みでの修理も受け付けており、予約なしでもすぐに対応してもらえるケースがほとんどです。

また、正規修理店と違い、データの初期化が不要なため、修理後もそのままの状態で使用を続けることができます。

ただし、Appleの公式保証は受けられない

一方で、非正規修理店でのバッテリー交換にはデメリットもあります。

最大の注意点は、Appleの公式保証を受けられなくなる可能性があることです。

Appleは非正規の修理を行ったデバイスに対してサポートを拒否する場合があり、将来的に正規の修理が必要になった際に困る可能性があります。

また、非正規店のバッテリーは純正品ではなく、品質にばらつきがある点もリスクの一つです。

安価なバッテリーを使用すると、バッテリー持ちが悪くなったり、最悪の場合は膨張や発熱の危険性が高まることもあります。

そのため、非正規修理店を利用する場合は、総務省の登録修理業者であるか、保証付きの店舗を選ぶことが重要です。

非正規修理店のメリット・デメリット

メリット	デメリット
最短15分で交換可能	Appleの公式保証が無効になる可能性がある
予約不要で対応可能	バッテリーの品質が店舗によって異なる
データがそのまま保持される	純正バッテリーではないため性能が劣る可能性がある

修理方法による所要時間とメリット・デメリット

修理方法によって大きく異なる所要時間

iPhoneのバッテリー交換方法には、Apple公式、正規サービスプロバイダ、非正規修理店、自分で交換する方法の4つがあります。

所要時間はそれぞれ大きく異なり、Apple公式の持ち込み修理なら最短60分ですが、配送修理なら5日〜10日かかります。

非正規修理店なら15分〜60分で完了し、自分で交換する場合は30分〜1時間程度です。

それぞれのメリット・デメリットを比較

修理方法によって、スピード・保証・費用のバランスが異なります。以下の表で比較してみましょう。

修理方法	所要時間	メリット	デメリット
Apple公式（持ち込み）	最短60分	純正バッテリー使用・保証継続	予約必須・Apple Storeの店舗数が少ない
Apple公式（配送）	5〜10日	純正バッテリー使用・保証継続	初期化が必要・修理期間が長い
正規サービスプロバイダ	60分〜10日	Appleと同じ品質・保証継続	在庫次第で即日修理不可
非正規修理店	15分〜60分	予約不要・即日対応可能	Apple保証が受けられなくなる可能性
自分で交換	30分〜1時間	費用を抑えられる	失敗のリスクが高い・Apple保証対象外

このように、最もスピーディーなのは非正規修理店、自分で交換する方法ですが、Appleの保証を維持しながら安全に修理したい場合は、Apple公式の持ち込み修理が最適です。

一方、時間に余裕があるなら配送修理を利用するのも良い選択肢となります。

どの方法を選ぶべきか？

「すぐに修理したいなら非正規修理店」「公式保証を維持したいならApple公式」「コストを抑えたいなら自分で交換」というように、自分の状況に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。

それぞれのメリット・デメリットを把握し、納得のいく選択をしましょう。

予約が必要なケースと当日対応できる店舗

iPhoneのバッテリー交換をスムーズに行うには、修理店舗ごとの対応を把握することが重要です。

Apple公式や正規サービスプロバイダでは、基本的に事前予約が必要ですが、非正規修理店では飛び込みでも対応可能なケースが多くなっています。

予約が必須なケース

Apple StoreやApple正規サービスプロバイダ（カメラのキタムラ、ビックカメラなど）では、持ち込み修理を行う際に事前の予約が必須となっています。

特にApple Storeは全国に10店舗しかないため、混雑しやすく、週末や祝日、年末年始などの繁忙期には予約が数週間先まで埋まることもあります。

予約が必要な理由は、Appleでは修理のクオリティを維持するためにGenius Bar（ジーニアスバー）という専門スタッフが対応する仕組みをとっているためです。

そのため、飛び込みでの来店では対応できないことがほとんどです。

予約は以下の方法で可能です。

• Appleサポートアプリから予約
• Apple公式サイトの「Genius Bar」ページから予約
• Appleのカスタマーサポートに電話して予約

また、Apple正規サービスプロバイダも予約が必要な場合が多く、Appleの公式サイトまたは各店舗のWebサイト、電話での予約が推奨されています。

当日対応が可能な店舗

一方で、街のスマホ修理店（スマホスピタル、iCracked、ダイワンテレコムなど）のような非正規修理店では、基本的に予約なしでも即日修理が可能です。

例えば、スマホスピタルのような店舗では、最短15分～30分でバッテリー交換が完了するため、急ぎの方には最適な選択肢となります。

しかし、以下の点には注意が必要です。

• 店舗によっては混雑している場合があるため、事前に電話で在庫や待ち時間を確認することが望ましい
• Apple純正バッテリーではなく、非正規品を使用する場合があるため、品質に差がある可能性がある
• 非正規修理店で修理を行うと、Appleの正規保証が適用されなくなる

急ぎで修理したい場合は、Apple公式の予約状況を確認し、難しければ非正規修理店を利用するなど、状況に応じて適切な選択をすることが大切です。

自分でバッテリー交換する場合のリスクと所要時間

iPhoneのバッテリー交換は自分で行うことも可能ですが、専門知識が必要であり、リスクが非常に高い作業です。

費用を抑えるために自分で交換を試みる人もいますが、結果的に修理不能になり、より高額な費用が発生する可能性があります。

所要時間と必要な工具

自分でバッテリー交換を行う場合、作業時間は30分〜1時間程度かかります。

ただし、これはスムーズに作業が進んだ場合の目安であり、初めて作業を行う場合はそれ以上の時間がかかる可能性が高いです。

また、作業には以下の専用工具が必要です。

• 星型ドライバー（Pentalobe）
• 吸盤（ディスプレイの取り外し用）
• プラスチック製のオープナー（内部のコネクタを外すため）
• ピンセット（細かいパーツを扱うため）
• 新しいバッテリー（互換品または純正品）

市販のバッテリー交換キットは3,000円〜5,000円程度で購入できますが、品質にはばらつきがあり、低品質なバッテリーを使うと発熱や発火の危険があるため注意が必要です。

交換時のリスク

1. 画面の破損
iPhoneのディスプレイは強力な接着剤で固定されており、無理に剥がそうとすると画面が割れてしまうことがあります。特に、有機EL（OLED）を搭載したiPhone X以降のモデルでは、ディスプレイの修理費用が高額になるため、慎重な作業が求められます。

2. 内部ケーブルの断線
iPhone内部には細かい配線やコネクタが多数存在し、これらを誤って切断してしまうと、電源が入らなくなったり、タッチ操作ができなくなることがあります。

3. バッテリーの発火・膨張
iPhoneのバッテリーはリチウムイオン電池であり、傷がついたり圧迫されたりすると発火や膨張の危険があります。特に、バッテリーを取り外す際に力を加えすぎると内部が破裂し、煙や火花が発生することがあるため、大変危険です。

自分で交換すべきではない理由

• 工具を揃える手間がかかる
• 作業ミスで本体が完全に壊れる可能性がある
• バッテリーの発火リスクが高い
• 交換後にAppleの正規保証を受けられなくなる

以上の理由から、コスト削減を目的に自分で交換を試みることは推奨できません。

専門業者に依頼する方が、安全かつ確実です。

バッテリー交換後のiPhoneの動作と影響

バッテリー交換を行うことで、iPhoneは本来の性能を取り戻します。

しかし、交換直後はいくつかの変化や注意点があるため、適切なケアが必要です。

バッテリーの慣らし運転が必要

新品のバッテリーは、最適な性能を発揮するまでに数回の充放電サイクルが必要です。

一般的に、3〜5回ほどフル充電とフル放電を繰り返すとバッテリーの性能が安定します。

また、バッテリー交換直後は一時的に電力消費が増えることがあり、「充電の減りが早い」と感じることがありますが、これは正常な現象です。

バッテリー最大容量の表示が「不明」になることがある

iPhoneの設定アプリでは、「バッテリーの状態」から最大容量を確認できます。

しかし、非正規修理店で交換した場合や互換バッテリーを使用した場合、最大容量が「不明」と表示されることがあります。

この状態では、iOSのバッテリー管理機能が適切に動作しない可能性があるため、交換は正規店または信頼できる修理業者で行うことが推奨されます。

バッテリー持ちを良くするための設定

交換後は、バッテリー寿命を長持ちさせるために以下の設定を行いましょう。

• 「バッテリー充電の最適化」をONにする
• 充電時の過充電を防ぐ（80%充電を維持する習慣をつける）
• 高温環境での使用を避ける（特に夏場の車内など）

バッテリー交換後も適切な使い方を心がけることで、iPhoneを長く快適に使用できます。

iPhoneのバッテリー交換時間と費用の目安

Apple公式の交換費用（モデル別の料金表）

iPhoneのバッテリー交換をApple公式で行う場合、費用はモデルや保証状況によって異なります。

AppleCare+に加入しているかどうかが大きなポイントとなり、加入していればバッテリーの最大容量が80%未満の場合に限り無料で交換が可能です。

一方、AppleCare+未加入の場合は、モデルごとに一定の交換費用がかかります。

Apple公式のバッテリー交換料金表

以下の表は、Apple公式でのバッテリー交換費用の目安です。（2025年時点の価格）

iPhoneモデル	AppleCare+加入	AppleCare+未加入
iPhone 15/ 16 シリーズ	無料	15,800円
iPhone 14 / 13 / 12 / 11 / XS / XR	無料	14,500円
iPhone X / 8 / 7 / SE(第2世代)	無料	11,200円

Apple公式でバッテリー交換を依頼するメリットとデメリット

Appleでのバッテリー交換は、純正品を使用し、技術認定を受けた専門スタッフが作業を行うため、品質の高さが保証されている点が大きなメリットです。

また、交換後の保証が90日間ついており、万が一の不具合があっても安心です。

ただし、デメリットとしては、持ち込み修理は事前予約が必須であること、配送修理は5〜10日かかること、AppleCare+未加入の場合の費用が高額になりやすいことが挙げられます。

特に、新しいモデルほど交換費用が高くなる傾向にあるため、長期間iPhoneを使用する予定がある場合は、AppleCare+に加入しておくとコスト面でのメリットが大きいでしょう。

また、Appleの配送修理では端末の初期化が必要になるため、修理前にデータのバックアップを取っておくことが重要です。

持ち込み修理では基本的にデータが消えないものの、修理時の状況によっては初期化が必要になるケースもあるため、慎重に準備を進めることをおすすめします。

非正規修理店の料金相場とサービスの違い

Apple公式以外にも、街のスマホ修理店（非正規修理店）でバッテリー交換を依頼することができます。

非正規修理店の最大のメリットは価格の安さと即日対応のスピードです。

一方で、店舗によってバッテリーの品質や修理技術にばらつきがあるため、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。

非正規修理店のバッテリー交換料金相場

一般的に、非正規修理店でのバッテリー交換費用は以下のようになっています。

iPhoneモデル	交換費用（目安）
iPhone 16 / 15 / 14	6,000円〜8,000円
iPhone 13 / 12	4,500円〜6,500円
iPhone 11 / XS / XR	3,500円〜5,500円
iPhone X / 8 / 7 / SE(第2世代)	3,000円〜5,000円

非正規修理店を利用するメリットとデメリット

メリット

• 価格が安い：Apple公式よりも安価な価格で交換できる
• 即日対応可能：最短15分〜60分で修理が完了する
• 予約不要：飛び込みでの修理依頼ができる
• データがそのまま残る：基本的に初期化が不要な店舗が多い

デメリット

• バッテリーの品質にばらつきがある：Apple純正品ではなく、サードパーティ製のバッテリーが使用される
• Apple公式の保証が受けられなくなる可能性がある：非正規店での修理後、Appleの公式サポートが受けられなくなる場合がある
• 店舗によって技術力に差がある：経験の浅い技術者が作業を行う店舗もある

信頼できる非正規修理店の選び方

非正規修理店を利用する際は、以下のポイントをチェックしておくと安心です。

• 総務省の「登録修理業者」認定を受けているか
• 全国展開しているチェーン店であるか
• 修理後の保証（最低3ヶ月）がついているか
• バッテリーの品質やメーカーを明記しているか
• 修理実績が豊富で、口コミ評価が高いか

修理費用を抑えつつ、安心してバッテリー交換をしたい場合は、上記の基準を満たす修理店を選ぶようにしましょう。

バッテリー交換が必要なサインと最適なタイミング

iPhoneのバッテリーは消耗品のため、一定の期間が経つと交換が必要になります。

しかし、「どのタイミングで交換すべきかわからない」と悩む人も多いでしょう。

バッテリー交換の適切なタイミングを見極めるためには、いくつかのサインを確認することが重要です。

交換が必要な主なサイン

バッテリー交換を検討すべき症状として、以下のようなものがあります。

• バッテリーの最大容量が85%以下
  • 「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」から確認可能
  • 85%を切るとバッテリーの減りが早くなり、80%未満になると著しく性能が低下する
• 充電してもすぐに電池が減る
  • フル充電しても数時間でバッテリーがなくなる
  • 特にアプリを使っていないのに電池の減りが早い
• 突然シャットダウンする
  • バッテリー残量が30%〜40%あるにもかかわらず電源が落ちる
• バッテリーが膨張して画面が浮いてくる
  • 内部でバッテリーが膨らみ、ディスプレイが浮き上がる
  • すぐに交換しないと、基板や画面にダメージを与える可能性がある
• 端末が異常に発熱する
  • 充電中や動画視聴時に本体が異常に熱くなる

最適な交換タイミング

一般的に、iPhoneのバッテリーは2〜3年ごとに交換するのが理想的です。

特に、バッテリーの最大容量が85%を切った時点で交換を検討すると良いでしょう。

AppleCare+に加入している場合は、最大容量が80%未満になったタイミングで無償交換を受けることができます。

また、重要なデータを扱うビジネス用途のiPhoneであれば、80%を切る前に予防的な交換をするのも一つの選択肢です。

バッテリーの劣化を放置すると、突然のシャットダウンや発熱のリスクが増すため、早めの対応を心がけましょう。

AppleCare+適用時の無料交換条件と注意点

AppleCare+でバッテリー交換が無料になる条件

iPhoneのバッテリー交換を無料で受けられるかどうかは、「AppleCare+」に加入しているかどうかで大きく異なります。

結論として、AppleCare+に加入していて、バッテリーの最大容量が80%未満になっている場合は、無料でバッテリー交換が可能です。

理由として、AppleCare+はiPhoneを長く安心して使えるように設計された有料保証プランであり、その一環として、一定の劣化が認められたバッテリーは無償交換の対象とされています。

バッテリーは消耗品であるため、長期間使用すると劣化し、iPhoneのパフォーマンスにも影響を与えます。

そのため、Appleは「80%未満」を交換の基準として設けているのです。

具体例として、iPhoneの「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」から最大容量を確認できます。

この数値が80%未満になった場合、AppleCare+の保証内で無料交換が可能となります。

ただし、80%以上の状態では無償交換の対象外となるため、Appleに持ち込んでも無料で交換できません。

AppleCare+適用時の注意点

AppleCare+を利用してバッテリー交換をする際、いくつか注意点があります。

• AppleCare+の保証期間内であること
  AppleCare+は、iPhone購入時から通常2年間の保証期間があります。そのため、仮にバッテリーの最大容量が80%未満であっても、AppleCare+の保証が切れている場合は無償交換の対象になりません。保証期間の確認は、「設定」→「一般」→「情報」→「保証状況」から可能です。
• 修理拠点によっては即日交換ができないこと
  Apple StoreのGenius Barであれば、持ち込み修理で最短60分での交換が可能ですが、Apple正規サービスプロバイダ（カメラのキタムラやビックカメラなど）では、在庫の状況によって即日対応ができないことがあります。事前に在庫状況を確認しておくとスムーズです。
• 配送修理の場合は端末が初期化される
  持ち込み修理ではデータがそのままの状態で修理されますが、配送修理を選択するとiPhoneが初期化されるため、必ずバックアップを取っておく必要があります。データを失いたくない場合は、持ち込み修理を選択しましょう。
• AppleCare+適用後の保証継続について
  バッテリー交換後もAppleCare+の保証期間内であれば、追加の修理や交換も保証されます。ただし、保証期間は延長されるわけではないため、契約終了後は有償修理になります。

これらの条件を理解し、AppleCare+を最大限に活用することで、コストを抑えてiPhoneを長く快適に使用できます。

修理中のデータ保護とバックアップの重要性

バッテリー交換でデータが消える可能性

iPhoneのバッテリー交換時に最も気になるのが、「データは消えてしまうのか？」という点です。

結論として、持ち込み修理では基本的にデータはそのまま保持されますが、配送修理では初期化されるため、バックアップが必須です。

その理由は、Appleの配送修理ではセキュリティ上の観点から、すべてのデバイスを初期化してから作業を行うためです。

また、修理の過程で予期せぬエラーが発生し、本体交換が必要になる場合もあります。

その際、データが消えてしまうため、修理前にバックアップを取ることが重要です。

安全にバックアップを取る方法

万が一に備え、修理前には必ずiPhoneのバックアップを取りましょう。

バックアップの方法には、iCloudを使う方法とPC（iTunes / Finder）を使う方法の2種類があります。

バックアップ方法	メリット	デメリット
iCloud	Wi-Fi環境があれば簡単にバックアップ可能	無料プランは5GBまでしか保存できない
PC（iTunes/Finder）	容量制限なしで完全なバックアップが可能	PCが必要で、手動での操作が必要

特に、写真やアプリデータが多い場合は、PCでのバックアップを推奨します。

iCloudを使用する場合、無料の5GBでは足りないことが多いため、必要に応じて容量を追加購入するのも一つの方法です。

バックアップ後の確認方法

バックアップを取った後、データが正しく保存されているか確認することも大切です。

iCloudであれば「設定」→「自分の名前」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」で確認できます。

PCでバックアップした場合は、iTunesまたはFinderで「最新のバックアップの日付」が表示されているかチェックしましょう。

バッテリー交換後に長持ちさせる充電方法と設定

充電の最適なタイミング

iPhoneのバッテリーを長持ちさせるには、充電のタイミングが非常に重要です。

一般的に、バッテリーの劣化を防ぐためには、バッテリー残量が20%以下にならないようにし、80%程度までの充電を推奨されます。

なぜなら、リチウムイオンバッテリーは「過充電」や「過放電」に弱く、0%まで使い切ったり、100%のまま長時間充電し続けたりすると、劣化が進みやすいからです。

「バッテリー充電の最適化」を活用する

iOSには「バッテリー充電の最適化」という機能があり、これをONにすることでバッテリーの寿命を延ばすことができます。

設定方法は、「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」→「最適化されたバッテリー充電」をONにするだけです。

この機能を有効にすると、iPhoneはユーザーの充電習慣を学習し、必要以上に充電しないよう調整してくれます。

例えば、普段夜間に充電する場合は、朝の使用に合わせて80%まで充電し、起床時間に合わせて100%になるよう調整する仕組みになっています。

充電ケーブルやアダプターの選び方

バッテリー寿命を延ばすには、使用する充電ケーブルやアダプターの選択も重要です。

Apple純正品または「MFi認証（Made for iPhone）」を受けた製品を使用すると、安全に充電できます。

また、急速充電は便利ですが、長期間使用するとバッテリーへの負担が大きくなるため、普段使いでは5Wまたは10W程度の通常充電を推奨します。

適切な充電方法を取り入れることで、バッテリー交換の頻度を減らし、長く快適にiPhoneを使用できます。

古いモデルでも即日対応可能？対応店舗の探し方

即日修理が可能な店舗の選び方

古いiPhoneのバッテリー交換を即日で対応できるかどうかは、どの店舗に依頼するかによって大きく変わります。

Apple公式の修理サービスでは、新しいモデルを優先する傾向があり、古いモデルのバッテリー交換は部品の在庫状況に左右されることが多いため、即日対応が難しい場合があります。

一方、非正規修理店では幅広いモデルの部品を揃えており、即日対応ができるケースが多いのが特徴です。

Apple公式での修理は即日対応が難しい理由

Apple Storeや正規サービスプロバイダ（カメラのキタムラ、ビックカメラなど）では、修理部品の在庫管理を厳密に行っており、新しいiPhoneの修理を優先することが一般的です。

特に、iPhone 8以前のモデルでは、修理部品の取り寄せに数日かかることがあるため、持ち込み修理であっても即日対応が難しくなるケースが増えています。

また、Appleの修理は「純正部品を使用することが前提」となっており、非正規店のように代替品を使うことができないため、在庫がない場合は修理ができません。

さらに、正規店での修理は予約制のため、事前に空き状況を確認し、修理日を確保する必要があります。

非正規修理店なら即日修理が可能なケースが多い

一方、非正規の修理店では、より幅広いiPhoneモデルに対応するため、バッテリーを多くストックしている店舗が多いです。

そのため、iPhone 6、iPhone 7、iPhone 8といった古い機種であっても、持ち込んだその日のうちに交換できる可能性が高いのがメリットです。

また、非正規修理店では予約なしでも飛び込みでの修理が可能な店舗もあるため、急ぎの場合に利用しやすいのも大きな利点です。

即日対応が可能な店舗の探し方

即日修理を希望する場合は、事前に修理店の在庫状況を問い合わせることが大切です。

特に、iPhone 8以前のモデルは、Apple公式では在庫が少なく、非正規修理店のほうがスムーズに修理できるケースが多いため、修理店ごとの対応状況を確認しておきましょう。

修理店を探す際のポイントは以下の通りです。

条件	Apple公式	非正規修理店
即日対応	在庫次第（難しいことが多い）	高確率で可能
予約の必要性	必須	不要な店舗もあり
修理部品	Apple純正品のみ	互換バッテリーも使用可
料金	高め	比較的安価
データ保持	初期化の可能性あり	データそのまま

こんな場合はどうする？

• Apple公式にこだわりたい場合
  　→ 正規サービスプロバイダに問い合わせて、在庫状況を確認するのがベスト。在庫があれば即日修理の可能性もあり。
• どうしても即日修理したい場合
  　→ 近くの非正規修理店を探し、在庫があるかを電話で確認するのがスムーズ。非正規店なら15分〜1時間程度で修理できるケースも多い。
• 修理費用を抑えたい場合
  　→ Apple公式よりも非正規店の方が安いことが多い。ただし、店舗によってバッテリーの品質が異なるため、信頼できる修理店を選ぶことが重要。

古いiPhoneのバッテリー交換は、店舗選び次第で即日対応が可能です。

事前の確認をしっかり行い、自分に合った修理方法を選びましょう。

iPhoneのバッテリー交換時間に関するFAQ

iPhoneのバッテリー交換にかかる時間は？

修理方法ごとの交換時間

iPhoneのバッテリー交換にかかる時間は、依頼する修理方法によって大きく異なります。持ち込み修理なら最短60分、配送修理なら5〜10日、非正規修理店なら15分〜60分程度が目安です。

この違いは、修理工程やサービス内容にあります。持ち込み修理では、店舗内で即時交換が行われるため短時間で完了します。一方、配送修理はiPhoneを修理センターへ送る必要があり、その往復の時間も加わるため、長期間かかります。

具体的には、Apple Storeや正規サービスプロバイダ（カメラのキタムラ・ビックカメラなど）では、持ち込み修理なら即日対応が可能な場合があります。ただし、事前予約が必須です。配送修理は、自宅からiPhoneを送るだけで修理が完了しますが、データが初期化されるため注意が必要です。

また、非正規修理店では即日対応できるケースが多く、予約不要の店舗もあります。特に、すぐにiPhoneを使いたい場合は、持ち込み修理や非正規修理店を選ぶのが良いでしょう。

修理方法	所要時間	メリット	デメリット
持ち込み修理	60分程度	即日対応可能	事前予約が必要
配送修理	5～10日	自宅から依頼可能	端末の初期化が必要
非正規修理店	15～60分	予約なしで即日修理可	Apple公式保証がなくなる可能性

iPhone バッテリー 何%でやばい？交換の目安は？

バッテリー交換が必要なタイミング

iPhoneのバッテリー交換の目安として、バッテリー最大容量が85%以下になると劣化が進んでいる状態、80%未満で交換を推奨されます。

バッテリーの最大容量とは、新品時と比較したバッテリーの充電可能量を示す指標です。使用を重ねるごとに劣化し、充電持ちが悪くなります。85%を切ると、1日の使用に支障が出始めることが多く、80%未満になると電源が突然落ちたり、パフォーマンスが低下したりすることがあります。

具体的な確認方法として、「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」から最大容量を確認できます。iPhoneの動作が不安定になったり、充電の減りが極端に早くなったりする場合は、バッテリー交換を検討すると良いでしょう。

こんな症状が出たら交換を検討

バッテリーの劣化は、最大容量だけでなく、使用中の挙動からも判断できます。以下のような症状が出たら、交換を検討しましょう。

• 充電してもすぐに減る（朝100%でも昼には50%以下になる）
• 突然電源が落ちる（バッテリー残量があるのにシャットダウンする）
• 本体が異常に熱くなる（負荷のかかるアプリを使用していなくても熱を持つ）
• 充電完了までの時間が長くなる（新品時より充電時間がかかる）

適切なタイミングで交換を行えば、iPhoneを快適に使い続けることができます。

バッテリー交換後、データは消える？安全に交換する方法

バッテリー交換でデータが消えるケース

iPhoneのバッテリー交換時にデータが消えるかどうかは、修理方法によって異なります。持ち込み修理ならデータはそのまま残りますが、配送修理では初期化されるため、事前にバックアップが必要です。

持ち込み修理では、バッテリー交換のみを行うため、通常はデータには影響しません。しかし、まれに別の故障が見つかり、本体交換が必要になる場合があります。その際、データはすべて消去されてしまうため、バックアップを取っておくことが推奨されます。

一方、配送修理の場合、セキュリティ上の理由からApple側でiPhoneを初期化するため、すべてのデータが消去されます。これを防ぐためにも、修理前のバックアップは必須です。

安全にデータを守るためのバックアップ方法

データを確実に守るためには、iCloudバックアップまたはPC（iTunes/Finder）でのバックアップを活用しましょう。

バックアップ方法	メリット	デメリット
iCloud	自動でバックアップが取れる	無料プランは5GBまでしか保存できない
PC（iTunes/Finder）	容量制限なしで完全バックアップ可能	手動操作が必要、PCが必要

バックアップを取った後は、正しく保存されているか確認し、必要に応じて復元テストを行うと安心です。

修理中に代替機は借りられる？条件と手続き方法

代替機を借りられるケース

iPhoneを修理に出す際、代替機が借りられるかどうかは修理方法や依頼先によります。Appleの配送修理では、追加料金を支払えば代替機の貸し出しが可能ですが、持ち込み修理では基本的に代替機は提供されません。

また、キャリアショップ（docomo・au・SoftBankなど）で修理を依頼した場合、契約内容によっては代替機を借りられることがあります。特に、キャリアの補償サービス（AppleCare+とは別）に加入している場合は、無償で代替機が提供されるケースもあります。

代替機を借りる際の条件

代替機を借りるには、以下の条件を満たしている必要があります。

• Appleの配送修理で「エクスプレス交換サービス」を利用する（有償）
• キャリアの補償サービスに加入している（プランにより異なる）
• 非正規修理店で貸し出しサービスを行っている場合もあり（店舗による）

修理中にスマホが使えないと困る場合は、事前に代替機が利用できるか確認しましょう。

iPhoneのバッテリー交換時間と修理方法の違いを徹底解説まとめ

• Apple公式の持ち込み修理は最短60分で完了
• 配送修理は端末の往復時間を含め5〜10日かかる
• Apple正規サービスプロバイダの修理時間は60分〜10日と幅がある
• 非正規修理店なら最短15分〜60分でバッテリー交換が可能
• Apple公式の修理は純正バッテリー使用で保証が継続される
• 非正規修理店のバッテリーは品質にばらつきがあるため注意が必要
• Appleの持ち込み修理は全国10店舗のみで予約必須
• 正規サービスプロバイダは全国にあり、地方でも利用しやすい
• 配送修理ではデータが初期化されるためバックアップが必要
• 持ち込み修理ならデータは基本的に保持される
• 自分でバッテリーを交換する場合、作業時間は30分〜1時間程度
• 自己交換は失敗のリスクが高く、保証も無効になる
• 予約なしで即日修理を希望するなら非正規修理店が便利
• iPhone 8以前のモデルはApple公式の在庫不足で即日修理が難しいことが多い
• バッテリー交換後は「バッテリー充電の最適化」を設定すると長持ちする