iPhoneを長く使っていると、突然の不具合や故障に悩まされることがあります。
電源が入らなかったり、タッチが反応しなくなったりすると、新品交換ができるのか気になるものです。
でも、iPhoneの新品交換の条件は複雑で、保証の種類や契約内容によって対応が変わります。
知らないままだと、本来なら交換できるはずの端末も、有償修理になってしまうこともあるのです。
そこで、この記事では、iPhoneの新品交換の条件や、スムーズに手続きを進める方法を詳しく解説します。
交換ができるケースとできないケースの違い、準備すべきことについても触れているので、最後までチェックしてください。
- iPhoneの新品交換が適用される条件と対象となる故障の種類
- AppleCare+やApple製品1年限定保証の違いと利用できるサポート内容
- エクスプレス交換サービスの仕組みと利用の流れ
- キャリアや非正規店での修理・交換との違いと、それぞれのメリット・デメリット
iPhone新品交換の条件と手順を徹底解説

- iPhoneの新品交換ができる条件とは?
- Apple製品1年限定保証の適用範囲を確認しよう
- AppleCare+ for iPhone加入者が受けられる特典
- 交換できる故障の種類と無料交換の可能性
- iPhoneが壊れていなくても本体交換はできる?
- iPhone本体交換の手順と必要な準備
iPhoneの新品交換ができる条件とは?

iPhoneの新品交換を受けられるかどうかは、Appleの保証制度や加入している保証プラン、そして故障の状況によって異なります。
iPhoneは高額なデバイスであり、万が一の不具合や故障時に適切な保証を利用することで、余計な出費を抑えることができます。
新品交換が可能となる主な条件は、以下の3つです。
- Apple製品1年限定保証の対象であること
- AppleCare+ for iPhoneに加入していること
- 特定の故障に該当すること
これらの条件を満たしている場合、Appleの規定に基づき、修理ではなく新品交換が適用される可能性があります。

Apple製品1年限定保証の適用範囲
Apple製品1年限定保証は、購入日から1年間適用される標準保証です。
この保証は、iPhoneに元々備わっているもので、加入の必要はありません。
ただし、この保証が適用されるのは、「製造上の不良」や「自然故障」 のみであり、使用者の過失による損傷は対象外となります。
例えば、以下のような故障が発生した場合、保証の適用対象となる可能性があります。
- 電源が入らない
- 充電ができない
- タッチスクリーンが反応しない
- スピーカーやマイクが正常に機能しない
- ソフトウェアの初期化をしても改善しない問題
一方で、落下や水没、画面割れなどの外的要因による故障は、この保証ではカバーされません。
AppleCare+ for iPhoneに加入している場合の特典
AppleCare+ for iPhoneは、Appleが提供する有料の保証延長サービスで、通常1年間の保証を最大2年間まで延長できます。
このプランに加入していると、自然故障だけでなく過失による破損や水没も保証の対象となる点が大きなメリットです。
特に、AppleCare+には以下のようなサポートが含まれています。
- 画面割れや背面ガラスの損傷 → 3,700円(税込)で修理可能
- 過失によるその他の損傷(落下や水没) → 12,900円(税込)で修理可能
- エクスプレス交換サービス の利用が可能
エクスプレス交換サービスとは、修理の待ち時間なしにAppleから交換機を発送してもらえるサービスで、iPhoneが手元になくなる時間を最小限に抑えることができます。
交換の対象となる特定の故障
iPhoneの新品交換が認められるのは、単なる修理では対応できないケースや、特定の不具合が確認された場合です。
例えば、以下のようなケースでは、Appleの判断により新品交換が適用されることがあります。
故障の種類 | 保証適用の可能性 |
---|---|
バッテリーの異常膨張 | 2年間の保証で無償交換 |
画面タッチが機能しない | 自然故障なら無償交換 |
電源が頻繁に落ちる | 保証対象の可能性あり |
特定のiPhoneモデルに発生する既知の不具合 | Appleの特別プログラム対象 |
ただし、交換の判断はAppleの基準によるため、必ず適用されるとは限りません。
事前にAppleサポートに問い合わせて、詳細を確認することが重要です。
Apple製品1年限定保証の適用範囲を確認しよう

Apple製品1年限定保証は、Appleが全てのiPhoneに提供している標準の保証制度です。
この保証は、購入日から1年間適用され、製造上の欠陥や自然故障に対して無償修理や交換を受けることができます。
どのような場合に保証が適用されるのか?
保証の対象となるのは、以下のような「Appleの過失による不具合」です。
- 充電ができない
- スリープボタンや音量ボタンが反応しない
- 画面の一部または全体がタッチに反応しない
- スピーカーから音が出ない
- 電源が突然切れる
このような故障は、使用者の過失ではなくiPhoneの製造上の問題によるものである可能性が高いため、保証適用の対象となります。
保証の対象外となるケース
一方で、以下のようなケースではApple製品1年限定保証は適用されません。
事例 | 保証適用の可否 |
---|---|
落下による画面割れ | ✕(適用外) |
水没による故障 | ✕(適用外) |
過度な衝撃による本体の変形 | ✕(適用外) |
バッテリーの自然劣化 | ✕(適用外・有償交換) |
保証が適用されるかどうかは、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダでの診断が必要です。
保証の確認方法
保証の適用範囲を確認するには、Appleの公式サイトでシリアル番号を入力する方法が最も確実です。
手順は以下の通りです。
- Appleの保証状況確認ページにアクセスする
- iPhoneのシリアル番号を入力する(設定アプリから確認可能)
- 保証の適用範囲を確認する
この方法で、自分のiPhoneが保証対象であるかどうかを簡単に確認できます。
AppleCare+ for iPhone加入者が受けられる特典

AppleCare+ for iPhoneは、iPhoneユーザーにとって非常に便利な保証プランで、通常の1年保証を最大2年まで延長し、さらに修理や交換費用を大幅に抑えることができます。
AppleCare+のメリット
AppleCare+に加入すると、以下のような手厚いサポートを受けられます。
サポート内容 | AppleCare+加入者の負担額 |
---|---|
画面割れの修理 | 3,700円(税込) |
背面ガラスの修理 | 3,700円(税込) |
落下・水没などのその他損傷 | 12,900円(税込) |
盗難・紛失時の交換 | 12,900円(税込) |
このように、AppleCare+に加入していると、通常の修理費用に比べて大幅にコストを抑えることができます。
エクスプレス交換サービスの利用
AppleCare+加入者は、エクスプレス交換サービスを利用することも可能です。
このサービスを利用すると、修理のためにiPhoneをAppleに送る必要がなく、最短1~3日で交換機が届きます。
エクスプレス交換の流れ
- Appleサポートに連絡し、エクスプレス交換を申し込む
- 交換機が自宅に配送される
- 故障したiPhoneを10日以内に返送する
このサービスを活用すれば、修理の待ち時間を短縮し、iPhoneが手元になくなる時間を最小限に抑えることができます。
AppleCare+は、長くiPhoneを使用したい人や、万が一の故障に備えたい人には非常におすすめの保証プランです。
加入を検討する場合は、iPhone購入時に申し込むのがベストです。
交換できる故障の種類と無料交換の可能性

iPhoneの新品交換が可能になるのは、特定の条件を満たした「自然故障」に該当する場合のみです。
自然故障とは、ユーザーの過失による損傷ではなく、製品の内部的な問題や設計上の不具合によって発生する故障のことを指します。
これらの故障は、Appleの保証内であれば無料で交換される可能性があります。
交換対象となる故障の種類
Appleが無料交換を認める主な故障には、以下のようなケースがあります。
- 電源が入らない
電源ボタンを押しても起動せず、充電器を接続しても反応しない場合は、内部の電源回路やバッテリーに異常がある可能性があります。 - バッテリーの異常膨張(2年間保証適用)
バッテリーが膨張し、画面が浮き上がるなどの症状が発生することがあります。この場合、購入から2年以内であれば、AppleCare+の加入有無に関係なく無償交換の対象になることが多いです。 - タッチ操作が反応しない
画面が正常に表示されていても、タップやスワイプに反応しない場合、ディスプレイの接続不良や基板の問題が考えられます。 - ボタン類が機能しない
スリープボタン、音量ボタン、ホームボタンが押しても反応しない場合、物理的な接触不良や内部基盤の故障が疑われます。
無料交換の可能性が低い故障
一方で、以下のようなケースでは、Appleの保証対象外となり、有償での修理が必要になることがほとんどです。
- 落下による画面割れや本体の損傷
iPhoneを落として画面が割れた場合は、保証の適用外です。AppleCare+に加入していれば、割引価格で修理できますが、無料交換は基本的にできません。 - 水没や液体による故障
iPhoneは防水仕様のモデルもありますが、水没による故障は保証の対象外です。修理には高額な費用がかかることが多いため、水場での使用には注意が必要です。 - 改造や非正規修理を行った端末
Apple公式ではない修理業者で修理した端末や、改造を加えた端末は、Appleの保証対象外となります。そのため、一度でも非正規店で修理を行った場合は、無料交換が受けられない可能性が高くなります。
Appleの「品質プログラム」による特例
Appleは特定のモデルにおいて、設計上の不具合が見つかった場合、「品質プログラム」という特別対応を実施することがあります。
このプログラムに該当する不具合がある場合は、通常の保証期間を超えていても無償交換が可能になるケースがあります。
例えば、過去には「iPhone 6sの突然のシャットダウン問題」や「iPhone 6 Plusのカメラ不具合」などが品質プログラムとして認定され、対象ユーザーに無料交換が提供されました。
このようなプログラムが実施されていないか、Appleの公式サイトで定期的に確認するのもおすすめです。
iPhoneが壊れていなくても本体交換はできる?

iPhoneが特に故障していない場合でも、本体を交換できるのか気になる方もいるでしょう。
基本的には、Appleの公式なポリシーでは、「正常に動作しているiPhoneの新品交換は不可」となっています。
ただし、例外的に交換が認められるケースも存在します。
交換が認められるケース
iPhoneが壊れていなくても、以下のようなケースでは本体交換が可能になる場合があります。
- バッテリーの膨張による影響がある場合
iPhoneを使っているうちに、バッテリーが膨張し、本体が変形することがあります。これは、安全上の問題としてAppleが特別対応を行うため、故障がなくても無償交換の対象になることがあります。 - Appleの品質プログラムに該当する場合
前述の「品質プログラム」に該当する場合、端末に特に問題がなくても、Appleの判断で新品交換が提供されることがあります。例えば、一部のiPhoneで特定のシリアル番号に該当する製品が品質不良と判断されたケースがあります。 - 初期不良が発覚した場合
iPhoneを購入して間もないうちに、不具合が発覚した場合、初期不良として新品交換が認められることがあります。ただし、Appleのストアや販売店で購入後14日以内であることが条件となることが多いです。
交換が認められないケース
一方で、以下のような理由では本体交換はできません。
- 新しいモデルにしたいから交換したい
旧モデルから新モデルへの交換は、いかなる理由があっても認められません。 - バッテリーの持ちが悪い
バッテリーの劣化は経年劣化と判断されるため、保証の対象にはなりません。バッテリー交換は有償で対応可能ですが、本体交換は認められません。 - 外観の傷や汚れが気になる
使用による傷や汚れが気になる場合も、保証対象外となります。
iPhone本体交換の手順と必要な準備

iPhoneの本体交換をスムーズに進めるためには、事前に準備しておくことが大切です。
適切な準備をすることで、手続きがスムーズになり、無駄な時間やトラブルを防ぐことができます。
交換手続きの流れ
iPhoneを新品交換する際の基本的な手順は以下の通りです。
- 保証状況を確認する
Appleの公式サイトにアクセスし、シリアル番号を入力することで、保証期間が適用されるか確認できます。 - Appleサポートへ連絡する
Appleのカスタマーサポートに連絡し、症状を伝えます。必要に応じて、リモート診断が行われることもあります。 - データのバックアップを取る
交換前に必ずデータをバックアップしておきます。iCloudやiTunesを使うのが一般的ですが、iCloudは無料で5GBまでしか保存できないため、容量不足の場合はPCでのバックアップがおすすめです。 - 「iPhoneを探す」をオフにする
iPhoneを交換する際は、「iPhoneを探す」機能をオフにする必要があります。設定アプリの「探す」メニューから簡単にオフにできます。 - 必要な書類を準備する
交換時に必要となるものを準備します。 必要書類 目的 iPhone本体 交換対象となる端末 購入時のレシート・保証書 保証適用の確認 本人確認書類 身分証明のため Apple IDとパスワード 端末のリセットと引き継ぎ
交換時の注意点
- データの完全削除
交換されたiPhoneは初期化されるため、個人情報保護のためにもデータを完全に削除しておきましょう。 - SIMカードの抜き取り
交換の際にSIMカードを取り忘れると、通信ができなくなってしまうため、忘れずに抜いておきましょう。
これらの準備をしっかりと行うことで、スムーズにiPhoneの本体交換を進めることができます。
iPhone新品交換の条件と利用時の注意点

- iPhoneエクスプレス交換サービスの概要とメリット
- iPhoneエクスプレス交換の条件と利用時の流れ
- iPhone本体交換の値段と有償修理の選択肢
- キャリア(docomo等)で本体交換をする場合の手続き
- 正規店と非正規店の修理・交換の違いとメリット
- 交換後の保証期間と複数回交換できるかの注意点
iPhoneエクスプレス交換サービスの概要とメリット

エクスプレス交換サービスとは?
エクスプレス交換サービスは、AppleCare+ for iPhoneの加入者が利用できる迅速な本体交換サービスです。
通常、iPhoneの修理を依頼すると、端末を預けてから数日〜1週間程度の修理期間が必要ですが、エクスプレス交換サービスを利用すれば、新品同様の交換機が最短1日~3日で届きます。
このサービスの最大のメリットは、iPhoneが手元にない時間を最小限にできることです。
ビジネスで頻繁に使用している人や、スマホが日常生活の必需品となっている人にとって、修理期間の間に代替機を用意する手間が省けるのは大きな利点です。
エクスプレス交換サービスのメリット
エクスプレス交換サービスには、以下のようなメリットがあります。
メリット | 内容 |
---|---|
修理待ち時間なし | 最短1日〜3日で交換機が届くため、長期間iPhoneを預ける必要がない |
新品同様の端末が手に入る | 修理ではなく、交換という形で対応するため、新品同様の状態の端末を使える |
Apple純正部品が保証される | 正規の交換機なので、非正規修理のように部品の品質を気にする必要がない |
手続きが簡単 | Appleサポートに連絡するだけで申し込みが完了し、配達員との受け渡しのみで完了する |
また、通常の修理サービスでは「修理センターに送る」「修理が終わるのを待つ」「再び手元に戻る」という流れになるため、iPhoneが使えない時間が長くなります。
しかし、エクスプレス交換サービスを利用すれば、交換機が先に届くため、データ移行などの準備をした後に故障したiPhoneを送ることができます。
これにより、スマホが使えない期間を限りなくゼロに近づけることが可能です。
エクスプレス交換サービス利用時の注意点
ただし、エクスプレス交換サービスを利用する際には、以下の点に注意が必要です。
- クレジットカードの仮押さえ:交換機が届いてから故障したiPhoneがAppleに到着し、保証適用と認められるまでの間、クレジットカードに交換機の価格分が仮押さえされる
- 故障端末の返送期限:交換機が届いた後、10日以内に故障したiPhoneをAppleに送らないと、仮押さえされていた金額がそのまま請求される
- 保証対象外の故障は有償交換になる:落下や水没など、保証対象外の損傷があった場合、無償交換の対象とはならず、通常の修理費用が発生する
このように、エクスプレス交換サービスはスピーディーで便利なサービスですが、利用する際のルールや注意点をしっかり理解しておくことが大切です。
iPhoneエクスプレス交換の条件と利用時の流れ

エクスプレス交換サービスを利用する条件
エクスプレス交換サービスは、誰でも利用できるわけではなく、特定の条件を満たした場合にのみ利用可能です。
利用するためには、以下の3つの条件をクリアしている必要があります。
- AppleCare+ for iPhoneに加入していること
- 故障したiPhoneを10日以内に返送すること
- クレジットカードの登録があること
AppleCare+に未加入の場合、エクスプレス交換サービスは利用できません。
ただし、一部例外として、追加料金を支払うことで個別にエクスプレス交換サービスを申し込める場合もあります。
詳細はAppleサポートに確認が必要です。
また、クレジットカードの仮押さえについては、Appleが故障端末を受け取った後、保証の範囲内であれば解除されますが、保証対象外の損傷が発見された場合は、そのまま交換機の料金が請求されるため、事前に十分な確認が必要です。
エクスプレス交換サービスの利用手順
エクスプレス交換サービスの利用手順は以下の通りです。
- Appleサポートに連絡し、エクスプレス交換を申し込む
- Apple指定の配送業者が交換機を届ける(通常1日~3日以内)
- 交換機を受け取り、データ移行や設定を行う
- 10日以内に故障したiPhoneをAppleに返送する
交換機が届いたら、まずデータ移行を行い、その後「iPhoneを探す」をオフにしてから故障端末を返送します。
この際、端末が完全に初期化されていることを確認しないと、返送が拒否される場合があります。
エクスプレス交換サービスはスムーズな手続きが可能ですが、返送期限を過ぎてしまうと、iPhoneの交換機価格全額が請求されるため、速やかに手続きを進めることが重要です。
iPhone本体交換の値段と有償修理の選択肢

AppleCare+加入の有無で大きく異なる修理費用
iPhoneの本体交換をする場合、AppleCare+に加入しているかどうかで、交換や修理の費用が大きく異なります。
AppleCare+に加入していれば、比較的安い料金で修理や交換ができますが、未加入の場合は高額な費用がかかることが一般的です。
修理内容 | AppleCare+加入時の料金 | 未加入時の料金 |
---|---|---|
画面割れ | 3,700円 | 31,800円(iPhone Xの場合) |
その他の損傷 | 12,900円 | 最大159,800円(iPhone 13 Pro Maxの場合) |
バッテリー交換 | 無料(80%未満の場合) | 8,800円 |
有償修理の選択肢
AppleCare+に未加入の場合、以下の3つの方法で修理や交換を行うことができます。
- Apple正規サービスプロバイダでの修理
- 純正部品を使用し、Appleの品質基準に準拠
- 費用は高めだが、修理後もAppleの保証が適用される
- 非正規修理店での修理
- 修理費用が安く、即日対応が可能な場合が多い
- 非純正部品を使用するため、Appleの保証が受けられなくなる可能性がある
- キャリア(docomo・au・ソフトバンク)での交換
- 各キャリアの補償サービスに加入していると、低価格で本体交換が可能
- 交換機は新品ではなく、リフレッシュ品(整備済み品)になる場合が多い
どの選択肢を選ぶべきか?
どの方法で修理・交換をするかは、費用・保証の有無・修理スピードのバランスを考えて決めるのがポイントです。
AppleCare+に加入している場合はエクスプレス交換がおすすめですが、未加入の場合はキャリアの補償を活用するのも一つの手です。
iPhoneの修理・交換は、費用面や保証の適用条件をしっかりと理解した上で、最適な方法を選ぶことが大切です。
キャリア(docomo等)で本体交換をする場合の手続き

iPhoneの本体交換はAppleの公式サービスだけでなく、携帯キャリア(docomo・au・ソフトバンク)を通じても手続きが可能です。
特にキャリアの補償サービスに加入している場合、Appleの保証を利用するよりもスムーズかつ費用を抑えて交換できることがあります。
ただし、キャリアごとに適用条件や料金が異なるため、事前に確認が必要です。
キャリアごとの補償サービスと交換条件
キャリア各社が提供する補償サービスは、基本的に月額料金を支払うことで利用でき、破損や水濡れ、紛失・盗難時に端末の交換や修理を受けられるものです。
それぞれの違いを以下の表にまとめました。
キャリア | 補償サービス名 | 交換条件 | 交換費用 |
---|---|---|---|
docomo | ケータイ補償サービス | 破損・水濡れ・紛失・盗難・故障 | 5,500円~12,100円(税込) |
au | 故障紛失サポート | 1年に2回まで利用可(機種ごとに料金設定) | 3,300円~12,900円(税込) |
ソフトバンク | あんしん保証パックプラス | 故障・破損・紛失・盗難時に対応 | 3,300円~12,100円(税込) |
キャリア補償を利用する際の注意点
キャリア補償は手軽で便利ですが、利用する際にはいくつかの注意点があります。
- 補償サービス未加入の場合、利用不可
キャリアの補償サービスは、基本的に端末購入時に加入する必要があります。未加入のまま端末が故障した場合、修理費用は全額自己負担となるため、Appleの保証と比較してどちらが得か事前に判断しておくとよいでしょう。 - 交換端末はリフレッシュ品が基本
キャリア補償を利用して本体交換を行う場合、提供されるのは新品ではなく、Appleの整備済み品(リフレッシュ品)であることがほとんどです。外観や性能は新品同様ですが、完全に新品の端末とは異なるため、気になる方はAppleの交換サービスを利用する方が安心です。 - 利用回数制限がある
多くのキャリア補償サービスでは、1年間に利用できる回数が制限されています。例えば、auの「故障紛失サポート」は1年間に2回までとなっており、それ以上の交換を希望する場合は、通常の修理やAppleの保証を利用しなければなりません。
正規店と非正規店の修理・交換の違いとメリット

iPhoneを修理または本体交換する方法は大きく分けて2つあります。
1つはApple正規サービスプロバイダを利用する方法、もう1つは非正規店(街の修理店など)を利用する方法です。
それぞれの違いとメリット・デメリットを詳しく解説します。
Apple正規サービスプロバイダを利用するメリットとデメリット
メリット
- Apple純正部品を使用
正規サービスではAppleの純正部品のみを使用するため、品質が保証されています。 - 修理後もAppleの保証が適用される
保証期間内であれば、修理後も元の保証を引き継ぐことができます。 - 技術者がAppleの厳しい基準をクリアしている
Apple認定の技術者が修理を行うため、安心して依頼できます。
デメリット
- 修理費用が高額になりやすい
保証が適用されない場合、画面修理だけでも約3万円、本体交換では最大15万円近くかかることもあります。 - 修理時間がかかることがある
修理センターでの対応となる場合、端末を数日~1週間預ける必要があります。 - データが初期化される
修理の際に端末が初期化されるため、事前のバックアップが必須です。
非正規店を利用するメリットとデメリット
メリット
- 修理費用が安い
正規店の修理費用に比べて30~50%安くなることが多いです。 - 即日修理が可能
多くの非正規店では30分~1時間程度で修理が完了します。 - データを保持したまま修理ができる
画面交換などの軽微な修理ではデータを消さずに対応可能です。
デメリット
- Appleの保証が受けられなくなる可能性がある
一度非正規店で修理すると、Appleの公式保証が無効になることがあります。 - 修理の品質にばらつきがある
非正規店は店舗ごとに技術力が異なり、低品質な修理を受けるリスクがあります。 - 非純正部品が使用される場合がある
純正部品と見た目は変わらなくても、品質が劣る部品が使われることもあります。
交換後の保証期間と複数回交換できるかの注意点

iPhoneの本体交換をした後の保証期間や、何回まで交換できるのかについては、事前にしっかり確認しておくことが重要です。
交換後の保証期間について
交換後のiPhoneには、以下のいずれか長い方の保証が適用されます。
- 元々の保証期間を引き継ぐ(Apple製品1年限定保証またはAppleCare+の残り期間)
- 交換後90日間の保証が付与される(元の保証期間が短い場合)
例えば、保証期間が残り6か月の状態で本体交換を行った場合、新しい端末の保証期間も6か月間となります。
一方、保証が切れる直前に交換した場合でも、最低90日間の保証が付くため、交換後すぐに不具合が発生しても安心です。
何回まで本体交換できるのか?
AppleCare+を利用した本体交換は、1年間に2回までと決められています。
それを超えた場合は、通常の有償修理となり、修理費用が高額になる可能性があります。
また、キャリア補償を利用する場合も、1年間に利用できる回数が決められているため、頻繁に交換することはできません。
注意点
- AppleCare+に加入していない場合、保証対象外の交換は全額自己負担
- エクスプレス交換サービスは1年間に2回までしか利用できない
- キャリア補償も1年間に1~2回までの利用制限がある
iPhoneの本体交換は、Appleの保証を利用するか、キャリアの補償を活用するかによって、手続きや費用が異なります。
また、修理を選ぶ場合も、正規店と非正規店ではメリット・デメリットが大きく異なるため、状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
交換後の保証期間や利用回数の制限も事前に把握して、賢くサービスを活用しましょう。
iPhone新品交換の条件についてよくある質問FAQ

- iPhoneの新品交換は無料で受けられるの?
-
iPhoneの新品交換が無料で受けられるかどうかは、保証の適用条件によって異なります。基本的に、Apple製品1年限定保証の対象であり、自然故障(出荷時の不具合など)が原因の場合は、無料で新品交換が可能です。ただし、落下や水没、過失による破損は保証対象外となるため、注意が必要です。
無償交換の対象となるケース
Appleの保証が適用されるのは、以下のようなケースです。
交換が無料になるケース 具体的な条件 出荷時からの不具合 購入直後から電源が入らない、タッチが反応しない、音が出ないなどの異常がある場合 保証期間内の自然故障 1年以内に内部の基板故障やボタンの不具合が発生した場合 バッテリーの膨張 Appleの特例措置として、購入から2年以内ならバッテリー膨張による交換が可能 無償交換の対象外となるケース
以下の場合は、Appleの保証では新品交換が無料になりません。
- 落下や水没による故障(過失が関係している場合)
- 非正規の修理店で修理を受けた後の不具合(Appleの保証対象外となる可能性が高い)
- 保証期間を過ぎた端末の故障(有償修理または買い替えが必要)
保証対象かどうかを確認する方法
iPhoneの保証状況を確認するには、Appleの公式サイトでシリアル番号を入力するのが最も確実です。また、Appleサポートに問い合わせることで、交換の可否について直接確認できます。
- iPhoneの新品交換は何回まで利用できる?
-
iPhoneの新品交換は、AppleCare+の加入状況や保証の種類によって回数が異なります。
AppleCare+ 加入者の場合
AppleCare+に加入していると、1年間に2回まで本体交換が可能です。ただし、これは無料ではなく、画面割れや水没などの過失による故障の場合は、12,900円(税込)の自己負担が発生します。
回数制限がある理由
AppleCare+は、「修理費用を抑えつつ、一定の保証を提供するプラン」です。そのため、無制限に新品交換を受けることはできません。もし3回目以降の交換が必要になった場合は、有償修理または通常価格での本体交換が必要になります。Apple製品1年限定保証の場合
Appleの1年保証は、自然故障の場合のみ適用され、回数制限はありません。しかし、保証が適用されるのは、「出荷時からの不良」または「1年以内に発生した自然故障」に限られるため、過失による破損や水没は対象外となります。
保証の種類 無償交換の回数 交換可能な条件 AppleCare+ 1年間に2回まで 落下・水没などの過失による故障も対象(有償) Apple製品1年限定保証 制限なし(自然故障のみ) 出荷時の不良や1年以内の自然故障のみ適用 このため、頻繁にiPhoneの故障や破損が発生する方は、AppleCare+の加入を検討するとよいでしょう。
- アップルケアに加入していれば無料交換は可能?
-
AppleCare+に加入している場合でも、基本的に完全無料での本体交換はできません。AppleCare+は修理費用を抑えるための保証プランであり、「無料交換」ではなく「特別料金での交換」が適用されます。
AppleCare+ の補償内容
AppleCare+では、以下のような特別料金で修理や交換を受けることができます。
修理内容 AppleCare+ 加入時の料金 通常の修理料金(未加入時) 画面割れ 3,700円(税込) 約30,000円 過失や事故による故障(本体交換) 12,900円(税込) 50,000円~150,000円(機種による) バッテリー交換 無料(蓄電容量が80%未満の場合) 8,800円(税込) AppleCare+ でも無料交換になるケース
ただし、以下のような場合はAppleCare+に加入していても無償交換の可能性があります。
- 出荷時の不良が原因での交換(自然故障のため)
- バッテリー膨張による交換(2年以内)(Appleの特例措置)
- 特定のiPhoneモデルに発生した不具合(Appleの品質プログラム対象)
そのため、AppleCare+に加入している場合でも、修理費が発生するケースがあることを理解した上で、利用することが大切です。
- どんなケースでiPhoneの本体交換が必要になる?
-
iPhoneの本体交換が必要になるのは、修理では対応できない不具合や、修理費用が新品交換と同等かそれ以上になる場合です。
本体交換が必要な主なケース
ケース 具体的な状況 電源が入らない バッテリーが正常でも起動しない、突然シャットダウンする タッチ操作ができない 画面の破損ではなく、システムの問題で反応しない バッテリーの膨張 本体が変形するほどバッテリーが膨らんでいる 修理費用が高額 画面や内部部品の修理費が本体交換とほぼ同じ 修理と本体交換の選び方
修理か交換かを判断する際のポイントは、「修理費用」と「不具合の程度」です。例えば、画面割れだけなら修理費用は約3万円で済みますが、内部基板が故障している場合は本体交換が必要になることが多いです。
また、古いiPhoneを使っている場合は、修理よりも新品に買い替えるほうがコストパフォーマンスが良いこともあります。そのため、交換を検討する際には、修理費用と新品の価格を比較しながら最適な方法を選ぶことが大切です。
iPhone新品交換の条件と注意点のまとめ
- iPhoneの新品交換はAppleの保証制度や故障の状況により適用される
- Apple製品1年限定保証の対象となるのは自然故障のみ
- 落下や水没などの物理的損傷は保証適用外
- AppleCare+に加入していると交換費用が割引される
- AppleCare+では1年間に2回まで本体交換が可能
- バッテリー膨張は2年間の特別保証で無償交換の対象となる
- エクスプレス交換サービスを利用すると最短1日で交換機が届く
- Appleの品質プログラム対象なら保証期間外でも無償交換の可能性あり
- キャリア補償を利用すると交換端末は整備済み品となる
- 非正規修理を行うとAppleの保証対象外になる場合がある
- 修理費用が高額な場合、新品交換を選択したほうが安くなることもある
- 交換時にはデータのバックアップと「iPhoneを探す」のオフが必須
- 保証適用の有無はAppleの公式サイトでシリアル番号を入力して確認可能
- 交換後の保証期間は元の保証を引き継ぐか90日間のいずれか長い方が適用される
- 交換後のiPhoneも保証対象となるが、利用回数には制限がある





