漆原大晟が戦力外。防御率0.00なのになぜ?理由と今後

2025年10月21日、阪神タイガースは漆原大晟投手(29)に対し、来季の契約を結ばないこと(戦力外通告)を発表しました。

漆原投手といえば、今季1軍で11試合に登板し、防御率0.00という圧巻の成績を残していました。この「防御率0.00」という数字を知るファンからは、「なぜ戦力外に?」「理由がわからない」といった驚きと疑問の声が上がっています。

この記事では、漆原大晟選手が戦力外通告を受けた理由を今季の成績やチーム事情から深掘りし、プロフィール経歴、そして今後の進路について詳しく解説します。

目次

漆原大晟が戦力外通告。防御率0.00の衝撃

10月21日、阪神タイガースから発表された漆原大晟選手の戦力外通告は、多くの野球ファンに衝撃を与えました。

漆原選手は移籍2年目の今季、シーズン序盤から中継ぎとして1軍に帯同。11試合に登板し、2ホールドを記録。11回と2/3を投げ、失点・自責点ともに「0」の防御率0.00という完璧な成績を残していました。

しかし、1軍での登板は6月14日の楽天戦が最後となり、7月3日に出場選手登録を抹消されて以降、再び1軍のマウンドに上がる機会はありませんでした。

防御率0.00という結果だけを見れば、戦力外となるのは不可解にも思えます。一体、その裏にはどのような理由があったのでしょうか。

漆原大晟の戦力外の理由は?

防御率0.00という輝かしい数字にもかかわらず、なぜ漆原大晟選手は戦力外となったのでしょうか。その理由として、以下の3点が考えられます。

理由1:1軍での登板機会の減少(7月以降登板なし)

最大の理由は、シーズン後半に1軍の戦力としてカウントされていなかった点です。

今季の1軍最終登板は6月14日。7月3日に登録抹消となって以降、約3ヶ月半もの間、1軍から声がかかることはありませんでした。

阪神は強力な投手陣を誇っており、特に中継ぎ(リリーフ)陣の層は12球団でもトップクラスです。その中で、首脳陣の信頼を完全に掴み取り、僅差の場面で起用され続けるまでには至らなかった、というのが実情かもしれません。

理由2:今季の1軍・2軍(ファーム)の詳しい成績

「防御率0.00」は1軍での成績です。戦力外の判断には、2軍(ファーム)での成績も大きく影響します。漆原選手の今季の1軍・2軍の成績を比較してみましょう。

項目1軍成績2軍(ファーム)成績
登板11試合31試合
防御率0.002.17
勝敗0勝0敗1勝1敗7セーブ
ホールド2H
投球回11.2回29.0回
奪三振923
与四球5(※打者122人)

出典:NPB公式サイト、スポーツナビ

2軍では31試合に登板し、防御率2.17、7セーブを記録。決して悪い数字ではありませんが、若手がひしめくファームにおいて、「圧倒的」とまでは言えなかった可能性もあります。

また、1軍での投球内容(11.2回で与四球5)も、防御率0.00とはいえ、制球面で課題を残していたと判断されたのかもしれません。

理由3:年齢とチームの編成方針

漆原選手は1996年9月10日生まれの29歳です(2025年シーズン時点)。

プロ野球の世界では、30歳を前にした中堅選手は、1軍で確固たる地位を築くか、あるいは将来性のある若手との競争にさらされます。

阪神球団が来季のチーム編成を考えた際に、漆原選手を来季の構想に含めるか、それとも同じ「枠」をより若い選手に与えて育成するかの選択を迫られた結果、苦渋の決断として「戦力外」という判断に至った可能性が考えられます。

漆原大晟選手のプロフィールと経歴

ここで、漆原大晟選手のプロフィールとこれまでの歩みを振り返ります。

項目内容
名前漆原 大晟(うるしはら たいせい)
出身地新潟県燕市
生年月日1996年9月10日(29歳)
身長/体重182cm/84kg
投打右投左打
ポジション投手
今季年俸2,500万円(推定)

新潟医療福祉大から育成ドラフト1位でオリックスへ

漆原選手は、新潟明訓高校を卒業後、新潟医療福祉大学へ進学。大学時代にその才能を開花させます。

2018年の育成ドラフト会議で、オリックス・バファローズから1位指名を受け、プロの世界に入りました。

育成選手としてスタートしましたが、2020年2月に支配下選手登録を勝ち取ります。2021年シーズンには34試合に登板し、中継ぎとして活躍。オリックスのリーグ優勝にも貢献しました。

2023年オフに現役ドラフトで阪神に移籍

2023年オフ、第2回現役ドラフトが開催され、漆原選手は阪神タイガースから指名を受け、移籍することとなりました。

移籍1年目の2024年シーズンは、自己最多となる38試合に登板し、1勝4敗、防御率3.89という成績を残し、新天地で存在感を示しました。

阪神での2年間「野球人生においてすごい良かった」

戦力外通告を受けた漆原選手ですが、阪神での2年間を次のように振り返っています。

「日本一になった時の現役ドラフトで指名していただいて、本当に強い球団、投手陣がすごい強力なチームの中で、その一員としてやれたことは僕の中で野球人生においてすごい良かった」

(出典:Yahoo!ニュース)

強力な投手陣の一員として戦えた経験は、漆原選手にとって大きな財産となったようです。

漆原大晟選手の今後は?現役続行を希望

ファンが最も気になるのは、漆原大晟選手の今後の進路です。

漆原選手は「まだ体も元気ですし、この先続けていけたらいいなとは思っているので、また必要としてくれる球団があれば一緒に頑張っていこうかなと思います」とコメントし、現役続行を強く希望しています。

12球団合同トライアウト参加の可能性

今後の具体的な動きとして、11月12日に行われる「12球団合同トライアウト」への参加が考えられます。

漆原選手本人もトライアウトについて「いい選択ができればいいなと思っている。本当に野球が好きなので、続けていけたら」と前向きに話しています。

今季の防御率0.00という実績や、2021年・2024年シーズンの中継ぎとしての登板実績は、リリーフ投手を補強したい球団にとって魅力的に映るはずです。

よくある質問(FAQ)

Q1. 漆原大晟選手が戦力外になった一番の理由は何ですか?

A1. 明確な理由は公表されていませんが、今季の1軍登板が11試合にとどまり、7月3日以降は1軍登板がなかったことが大きいです。防御率0.00という結果は残しましたが、強力な阪神投手陣の中で、来季の構想から外れたと考えられます。

Q2. 漆原大晟選手の今季の防御率が0.00だったのは本当ですか?

A2. はい、本当です。2025年シーズンは1軍で11試合に登板し、11回と2/3を投げて自責点0、防御率0.00でした。なお、2軍(ファーム)では31試合に登板し、防御率2.17でした。

Q3. 漆原大晟選手は今後どうする予定ですか?

A3. ご本人は現役続行を強く希望しています。「まだ体も元気」と語っており、11月12日に行われる12球団合同トライアウトへの参加も視野に入れつつ、移籍先(必要としてくれる球団)を探すことになります。

まとめ:漆原大晟選手の戦力外通告と新天地への挑戦

今回は、阪神タイガースから戦力外通告を受けた漆原大晟投手について特集しました。

  • 漆原大晟選手が戦力外通告を受ける
  • 今季1軍では防御率0.00だったが、7月以降登板機会なし
  • 戦力外の理由は、1軍での登板機会の減少やチーム編成上の都合と推測される
  • 本人は現役続行を強く希望しており、トライアウト参加も視野

「防御率0.00」という鮮烈な数字を残しながらも、非情な通告を受けることとなった漆原選手。彼の「野球が好き」という情熱とこれまでの実績が、新天地で再び輝くことを多くのファンが願っています。

参考情報・出典

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次