紫の絵の具がなくても大丈夫|代用の紫色の作り方と混色レシピ

紫の絵の具がなくても大丈夫

紫のチューブが入っていない絵の具セットで、赤と青を混ぜてみたのに紫にならずにがっかりしたことがある人は多いはずです。

宿題や作品の締め切りが近いときほど、どうにか今ある色だけで何とかしたくなりますよね。

実は、学童用の水彩セットでも、赤系と青系が1本ずつあれば「それなりに使える紫色」までは十分作ることができます。

ただ、セットに入っている赤や青の性格しだいで、きれいな紫になりやすい場合と、どうしても少しくすみやすい場合があるんです。

そこでこの記事では、サクラ系マット水彩やぺんてるのエフ水彩などの学童用セットを中心に、手持ちの絵の具だけで紫を作る代用レシピを、セット別・用途別に整理して紹介していきます。

【この結論まとめ】

  • 紫のチューブがなくても、赤系+青系を1:1前後で混ぜれば多くのセットで実用的な紫が作れます。
  • サクラ系マット水彩は「あか+あお」、ぺんてる系は「あか+あお」か「マゼンタ+あお」が基本レシピになります。
  • 茶色っぽくなった紫は、青やレモン系の黄色を少し足すと影色や背景色として整えやすいです。
  • 低学年はシンプルな2色混色、高学年や中学生は補助色を足して少し大人っぽい紫にするのがおすすめです。
  • 失敗した色も「影」「遠くの山」などに使えば、やり直さずに作品の一部として活かせます。
目次

紫の絵の具がなくても作れる?手持ちの色でできる範囲をまず知る

紫のチューブがなくても、赤系と青系が1本ずつあれば、ほとんどの学童用セットで紫は十分に代用できます。

ただし、もともと入っている赤や青の色みのせいで、どうしても「少しだけくすんだ紫」になるケースもあることを、最初に知っておけると気持ちがラクになります。

赤+青で紫を作るときに起きがちな「3つのズレ」

赤と青を混ぜたのに紫にならないとき、多くの場合は次の3つのどれかが原因になっています。

  • 赤がオレンジ寄りで、見えないところに黄色成分が多い。
  • 青が緑寄りで、これも実は黄色成分を少し含んでいる。
  • 両方をたくさん混ぜすぎて、ほとんど「3色混色」の状態になっている。

黄色成分が増えると、赤+青+黄という形になり、結果として茶色や灰色に近い色が出やすくなります。

逆に、黄みの少ない赤と黄みの少ない青を選べると、すっきりした紫に近づきやすくなります。

【紫に近づきやすい基本の混色ペア早見表】

組み合わせの例混色の目安出やすい色みのイメージ
素直な赤+素直な青1:1から少しずつ調整標準的な紫になりやすい
オレンジ寄りの赤+素直な青青多め(1:2程度)やや青紫寄りで少し落ち着いた紫
素直な赤+緑寄りの青赤多め(2:1程度)赤紫寄りでややくすみやすい

(出典:サクラクレパス)
※本内容は執筆時点。最新情報は公式サイト確認。

紫=「完璧に理想的な色」ではなく、「作品に合った範囲での紫」と考えておくと、混色の幅が広がります。

一言まとめ:
赤と青の性格しだいで「出やすい紫の方向」が決まるので、まずは自分のセットの赤と青がどんなタイプかを観察するところから始めるのが近道です。

「完璧な紫」ではなく「目的に合う紫」を決めておく

同じ紫でも、どこに使うかによって「ちょうどいい色」は変わってきます。

たとえば背景の山や夜空に使うなら、少しくすんでいても落ち着いた雰囲気が出やすいので問題ありません。

服や花など、作品の主役になるパーツに使う場合は、できるだけ鮮やかさを残した紫のほうが映えます。

混色を始める前に、今回の紫は「背景用なのか」「主役用なのか」をざっくり決めておくと、多少くすんでも気になりにくくなります。

また、紫そのものの混色比率で迷ったときは、色の作り方や比率の考え方を一度整理しておくと、他の色づくりにも応用しやすくなります。

ここがポイント:
「完璧な紫」を目指すよりも、作品のどの部分に塗る紫なのかを先に決めておくと、多少の色ブレも「味」として受け止めやすくなります。

サクラ系マット水彩・ポリチューブ12色セットでの紫色代用レシピ

サクラ系のマット水彩やポリチューブ入りの学童用セットは、基本12色に紫が入らない構成も多く、その分「赤+青で紫を作る」前提になっている場合が多いです。

この章では、サクラ系セットを使うときの具体的な混色レシピを整理します。

サクラマット水彩12色(チューブ)の基本構成と紫に使える色

代表的なサクラマット水彩の12色セットには、「きいろ」「あか」「あお」のほかに「レモンいろ」や「きみどり」などが入っていることが多いです。

紫づくりの主役は「あか」と「あお」で、場合によっては少しだけ「レモンいろ」や「くろ」を足して調整していきます。

【サクラ系12色セット別・紫色代用レシピ一覧】

セットの例混ぜる色の例仕上がりの目安
サクラマット水彩標準12色あか+あお1:1で素直な紫になりやすい
サクラマット水彩ポリチューブ入り15色きいろみの少ないあか+あお青を少し多めにすると落ち着いた紫
旧タイプの学童用サクラ12色あか+あお+ごく少量のレモンいろくすみを抑えつつ少し明るい紫

(出典:サクラクレパス)
※本内容は執筆時点。最新情報は公式サイト確認。

要点まとめ:
サクラ系の学童用セットは赤と青が比較的「素直な色」で入っていることが多いので、基本のあか+あおを1:1から試すのがいちばん再現しやすいスタートになります。

「あか+あお」で作る基本の紫レシピ(サクラ系)

サクラマット水彩で紫を作るときの最初の一歩は、「あか」と「あお」を同じくらいの量ずつパレットに出し、1:1でよく混ぜてみることです。

ここで出た紫が「標準形」だと思っておくと、そのあとで赤を足したり青を足したりしながら、ピンク寄りや青寄りに少しずつ寄せていけます。

最初から赤や青をどんどん足してしまうと、どこで失敗したのか分かりにくくなるので、「1:1→赤を少しだけ足す→また1:1に戻す」といった順番で試行錯誤するのがおすすめです。

実践ポイント:
最初の1回で理想の紫を出そうとせず、「標準の紫」と「少し赤寄り」「少し青寄り」の3種類を色見本として並べておくと、作品づくりのときに選びやすくなります。

レモンいろ・きみどり・くろを足して整えるコツ

混色しているうちに紫が少しにごってしまったときは、「レモンいろ」や「きみどり」をほんの少しだけ混ぜることで、色の方向を整えやすくなることがあります。

レモンいろは明るさを足しすぎると逆に黄みが出てしまうので、「筆先につけて、別の場所で試してからパレットに戻す」くらいの慎重さがちょうどいいです。

また、影を強調したいときに「くろ」を使う場合は、ごく少量でも一気に暗くなるので、必ず紫側を多めにして、くろは点を打つような感覚で混ぜるのが安心です。

注意点:
調整用の色は足しすぎると元の紫の良さをすぐに消してしまうので、「少し混ぜては紙で試す」というサイクルを短くすることが、失敗を減らすいちばんのコツです。

ぺんてる・トンボなど他メーカー12色水彩セットの紫色代用レシピ

ぺんてるやトンボなど他メーカーの学童用水彩セットでも、基本は「赤系+青系」で紫を作る考え方は変わりません。

ただし、赤がややオレンジ寄りだったり、青が少し緑寄りだったりと、サクラ系に比べて出てくる紫の傾向が違う場合があります。

ぺんてる・トンボなど主要学童用12色セットの色構成をざっくり比較

ぺんてるのエフ水彩12色やトンボの学童用セットには、「あか」「あお」のほかに「だいだいいろ」や「ビリジアン」に近い色が含まれていることがよくあります。

そのため、赤と青のどちらかが黄み寄りだったり緑寄りだったりして、サクラ系のときと同じ比率で混ぜても、少し落ち着いた紫になることが多いです。

【他メーカー12色セット別・紫色代用レシピ一覧】

メーカーの例混ぜる色の例注意点の目安
ぺんてる系12色セットあか+あおやや落ち着いた紫になりやすいので赤を少し多めから試す
ぺんてる系でマゼンタがあるセットマゼンタ系+あお比較的鮮やかな紫が作れるが、濃くなりやすいので水加減に注意
トンボ系学童用セットあか+あお系の色青が少し緑寄りなら、赤をやや多めにしてくすみを抑える

(出典:ぺんてる)
※本内容は執筆時点。最新情報は公式サイト確認。

要点:
サクラ系よりも少し渋めの紫になりやすいメーカーもあるので、最初から「少し落ち着いた紫になる前提」で比率を決めていくとイメージがズレにくくなります。

オレンジ寄りの赤・緑寄りの青で紫が作りにくいときの工夫

赤がだいだいいろに近いオレンジ寄り、青がビリジアンに近い緑寄りという組み合わせだと、紫を作ろうとしても茶色っぽくなりやすくなります。

こういう場合は、青を少し増やして「青紫寄り」に寄せるか、赤側にできるだけ黄みの少ない色を選ぶのが現実的な対処法です。

それでも理想どおりの紫にならないときは、背景の影や遠くの山など、「少しくすんでいてもむしろ味になる場所」に使う前提で色を決めると活かしやすくなります。

ちょっと深掘り:
紫が作りにくい赤と青の組み合わせは、「無理に鮮やかな紫を目指さず、シックな影色を作る組み合わせ」として覚えておくと、後で役立つ場面が増えます。

メーカー混在・バラ売りチューブが混じっているセットへの対応

兄弟のセットが混ざっていたり、買い足したチューブが一緒になっていると、「どれがどのメーカーなのか」「どの赤と青を組み合わせればいいのか」が分かりにくくなります。

その場合は、チューブのラベルだけで判断しようとするよりも、ふたの色や、紙に実際に出してみた色を見ながら「黄み寄りか青み寄りか」を見分けるほうが失敗が減ります。

一度紙の端に赤系と青系を並べて塗り、その上で紫にしやすそうな組み合わせを選ぶという手順にすると、「どのチューブを主役にするか」が決めやすくなります。

迷ったらここ:
チューブの名前よりも、実際に紙に塗ったときに「どれが黄み寄りでどれが青み寄りか」を目で確認してから紫づくりのペアを決めると、混色の成功率がぐっと上がります。

赤と青の性格で変わる紫色|ピンク寄り・青寄りを調整する混色のコツ

同じ赤と青の組み合わせでも、混ぜる比率と水の量しだいで、ピンク寄りの紫にも青寄りの紫にも変えることができます。

ここでは、混色比率と塗り方で紫の印象をコントロールするコツをまとめます。

ピンク寄りの紫にしたいとき/青寄りの紫にしたいとき

ピンク寄りの明るい紫を作りたいときは、赤を多めにして「赤:青=2:1」くらいからスタートし、少しずつ青を足していくとイメージに近づけやすくなります。

逆に、夜空やぶどうなどに使うような青寄りの紫が欲しいときは、「赤:青=1:2」くらいから始めて少しずつ赤を増やしていくと、濃すぎない範囲で狙いやすくなります。

【赤と青の色み別・出やすい紫色と調整方法】

赤と青のタイプ出やすい紫の傾向調整のポイント
素直な赤+素直な青標準的な紫赤を増やすとピンク寄り、青を増やすと青紫寄りになる
青みの強い赤+素直な青ピンク寄りの鮮やかな紫青を少し足して落ち着かせると使いやすい
オレンジ寄りの赤+緑寄りの青くすみやすい紫どちらか一方を少し控えめにして方向性をはっきりさせる

(出典:サクラクレパス)
※本内容は執筆時点。最新情報は公式サイト確認。

判断の基準:
「赤:青=2:1」「1:1」「1:2」という3パターンを基本形として覚えておくと、どのセットでも好みの紫に寄せるときの出発点が決めやすくなります。

「水の量」と「重ね塗り」で深みを出す小技

同じ混色レシピでも、水を多くして一度で塗るのか、水を少なめにして何度か重ねるのかで、見え方は大きく変わります。

水を多めにした一度塗りは、やわらかくて軽い印象になり、にじみを活かしたいときや背景に向いています。

水を控えめにした紫を薄く重ねていくと、色に深みが出て、服のしわや夜空など、少し「重さ」が欲しいパーツに向いた質感になります。

ここがポイント:
紫そのもののレシピだけでなく、水の量と重ね塗りの回数も含めてコントロールすると、「同じ紫でも違う役割」を持たせやすくなります。

背景用の紫と、主役に使う紫の作り分け

背景用の紫は、少しくすんでいたほうが手前のモチーフが引き立ちやすいので、赤と青を1:1で混ぜた紫を少しだけ水で薄めて使うのがちょうどいいことが多いです。

主役になる服や花に使う紫は、少しだけ赤を多めにしてピンク寄りにしたり、水を控えめにして色の密度を上げたりすると、目を引きやすくなります。

同じ作品のなかで、背景は青寄りの落ち着いた紫、主役は赤寄りの明るい紫といった具合に、役割ごとに紫の方向性を少し変えてあげると絵全体にメリハリが出ます。

失敗しないコツ:
背景と主役の紫を「同じレシピで同じ濃さ」にしてしまうと絵が平らに見えやすいので、どちらか片方だけでも色の方向性を少し変える意識が大切です。

学年別・用途別におすすめしたい紫色レシピの使い分け

紫づくりをどこまで複雑にするかは、子どもの学年や作品の用途によって変えてあげるのが安心です。

ここでは、低学年・高学年・中学生それぞれに向けた、おすすめの混色レベルを整理します。

低学年向け:混色をシンプルにして失敗しにくくする

低学年のうちは、「赤+青の2色だけで紫を作る」くらいのシンプルなルールにしたほうが、混ぜすぎによる失敗がぐっと減ります。

比率も細かく決めすぎず、「まずは同じくらい混ぜてみて、もう少し赤にしたかったら赤をちょっと足そうね」といった声がけにすると、遊び感覚で調整しやすくなります。

2色だけでできた紫でも、紙に塗ってみると十分きれいに見えるので、「うまくできたね」という成功体験を優先してあげるのが、次の挑戦につながります。

初心者がつまずく点:
いろいろな色を足したくなってしまうタイミングで「今日は赤と青だけでどこまで紫を作れるか試してみよう」とテーマを絞ると、失敗のストレスを減らせます。

高学年・中学生向け:少し複雑な色味にチャレンジ

高学年や中学生になってくると、レモン系の黄色やビリジアンを少しだけ足して、落ち着いた紫やグレー寄りの紫に挑戦してみると表現の幅が広がります。

服や影の部分に、ほんの少しくすんだ紫を使うと、単純な赤紫よりも「大人っぽい雰囲気」や「空気感」を出しやすくなります。

このときも、一度にいろいろな色を足すのではなく、「紫を作る」「ちょっとだけ補助色を足してみる」の二段階に分けると、何が変化の原因だったのかが分かりやすくなります。

アドバイス:
高学年以降は「少しくすませるのもテクニック」という視点を伝えてあげると、にごりを怖がりすぎずに表現の幅を広げる練習ができます。

ポスターカラー・水彩紙など画材による見え方の違い

同じ混色レシピでも、水彩紙の種類やポスターカラーなど画材が変わると、紫の発色はかなり変わります。

例えば、凹凸のある水彩紙だと、薄く塗った紫は少し柔らかくふんわり見え、つるつるした紙だと色がのりやすく、同じ濃さでも少し強く見えることがあります。

学校指定の画材や紙がある場合は、事前にその紙の端で色見本を作ってから本番に使うと、「思っていたより暗かった」「明るすぎた」といったギャップを減らせます。

【学年・用途別おすすめ紫色レシピ早見表】

学年・用途混色レシピの例一言アドバイス
低学年・自由画あか+あお(1:1)2色だけで十分なので、まずは混ぜる楽しさを優先する
高学年・人物画あか+あお+ごく少量のレモン系影や服に使うと少し大人っぽい雰囲気が出る
中学生・ポスターマゼンタ系+あお(2:1など)濃くなりやすいので、水加減と塗り重ね方を意識する

(出典:文部科学省)
※本内容は執筆時点。最新情報は公式サイト確認。

見逃せないのが:
学年が上がるほど「複雑な紫」を作れるようになりますが、どの学年でも「まずはその画材で色見本を作る」という一手間が、作品全体の仕上がりを大きく左右します。

よくある失敗パターンと今からでもできるリカバリー方法

一度混ぜた紫が「茶色っぽい」「灰色っぽい」「ドロドロで扱いづらい」と感じても、完全にあきらめる必要はありません。

ここでは、よくある失敗の見え方ごとに、作品づくりの途中からでもできるリカバリー方法を整理します。

茶色っぽくなった/灰色っぽくなった紫を少しでも整える

茶色っぽくなった紫は、赤と青に加えて黄みが多く混ざりすぎている状態なので、少しだけ青を足して「青紫寄り」に寄せると、まだ紫として扱いやすくなります。

灰色っぽい場合は、レモン系の黄色か、少しだけ赤を足して彩度を戻しつつ、背景や影に使えるかどうかを試してみると活かしどころが見つかりやすいです。

それでも主役に使うには厳しいと感じたら、空の影や建物の遠景など「少しくすんでいるほうが自然に見える場所」に回してあげると、失敗色も無駄になりません。

ドロッと濃すぎる/薄すぎるときの調整

ドロッと濃すぎる紫は、パレットの端で少しだけ水を足してよく混ぜ、別のマスに「薄めたバージョン」を作ってから本番に使うと扱いやすくなります。

逆に薄すぎると感じるときは、同じ紫を何度か重ね塗りすることで、ザラザラした紙の凹凸が埋まり、色に深みが出てきます。

一度塗った部分を何度も筆でこすりすぎると紙が傷みやすいので、2回目以降は筆圧を軽くして「色を置く」感覚で重ねていくのが安心です。

次に同じ失敗をしないためのメモの残し方

今うまくいった紫や、少し失敗したけれど「これは影に使えそう」と感じた色は、スケッチブックの隅に小さく色見本を作り、横に「赤2:青1」など簡単な比率メモを書いておくと便利です。

そのページを「自分専用の紫レシピ帳」として残しておくと、次に作品を作るときに、最初からお気に入りの紫に近い色を選びやすくなります。

また、うまくいかなかったレシピも「これは茶色になった」と書いて残しておくと、「この組み合わせは影色用」といった再利用のヒントになります。

【紫がうまく作れなかったときの原因とリカバリー表】

失敗の見え方主な原因リカバリー方法
茶色っぽい紫黄みの多い赤や青を混ぜすぎた青を少し足して青紫寄りにし、影や背景に使う
灰色っぽい紫いろいろな色を混ぜすぎたレモン系や赤を少量足して彩度を戻し、遠景などに使う
ドロドロで塗りにくい紫絵の具の量が多く水が少ない水を足して別マスで薄めた版を作り、重ね塗りで調整する

(出典:サクラクレパス)
※本内容は執筆時点。最新情報は公式サイト確認。

失敗しないコツ:
「失敗した紫をどう活かすか」と「うまくいったレシピをメモすること」の二つをセットにしておくと、回数を重ねるほど紫づくりが安定していきます。

子どもと一緒に紫を作るときの安全・片づけ・授業プリント対応

混色そのものとは別に、自宅や教室で紫づくりをするときは「汚れ対策」と「学校からの指示との整合」も気になるところです。

ここでは、保護者や先生が押さえておきたい実務的なポイントをまとめます。

洗面台や服を汚しにくくする準備

紫は赤や青をしっかり混ぜるぶん、どうしても濃い色になりやすく、飛び散ると目立ちやすい色です。

テーブルにビニールシートや新聞紙を敷き、服は汚れてもよいエプロンやスモックにしておくと安心です。

洗面台は、作業の前に水を少し流しておき、片づけのときも筆やパレットを強くこすりつけず、ぬるま湯でゆっくり流すと色残りが少なくなります。

注意点:
後片づけまで含めて子どもと一緒にやる約束にしておくと、「汚しても自分で片づければ大丈夫」という前向きな感覚で混色を楽しみやすくなります。

学校からのプリント・課題指示との整合を取る

図工や美術の授業では、「使ってよい色」や「混色の範囲」がプリントや口頭で指定されていることがあります。

例えば、「今回は赤・青・黄だけで作品を作ってみよう」といった課題の場合は、紫を含む色も「どの三原色から作ったのか」を意識して混色する必要があります。

家庭で練習するときも、学校のプリントや連絡帳の指示を確認し、その枠内で混色を工夫するようにしておくと、授業とのつながりが分かりやすくなります。

覚えておきたい:
学校の指示をいったん確認してから家庭での練習内容を決めると、「授業で習ったことを家で試してみる」という良い流れを作りやすくなります。

小さな子どもと混色をするときの声がけ

小さな子どもと紫を作るときは、「こうするとどうなるかな」といった実験の感覚で声をかけてあげると、失敗を怖がりにくくなります。

うまくいかなかった紫も、「この色は影に使えそうだね」とか「夕方の空の色みたいだね」といった言葉をかけると、子ども自身が色の役割を考えるきっかけになります。

大人が混色の手本を見せるときも、結果だけでなく「最初に赤を入れて、少しずつ青を増やしていくよ」と手順を言葉にしながら見せると、子どもが真似しやすくなります。

一言まとめ:
混色の成功や失敗だけでなく、「どう変化したのか」を一緒に観察することが、色づくりへの興味と自信につながります。

(出典:文部科学省)

まとめ

紫のチューブが入っていない絵の具セットでも、赤系と青系が1本ずつあれば、ほとんどの場合で作品に使える紫を作ることができます。

サクラ系マット水彩なら「あか+あお」、ぺんてる系なら「あか+あお」や「マゼンタ系+あお」が、まず試したい基本レシピになります。

思った紫にならなかったときも、茶色っぽい紫は影や遠景に、灰色っぽい紫は空気感を出したい部分にと、それぞれの「活かしどころ」を見つけてあげると、失敗が経験に変わります。

低学年では2色だけのシンプルな混色、高学年や中学生では補助色を少し足した複雑な紫と、学年に合わせてステップを分けてあげると無理なく上達しやすいです。

まずは1枚、スケッチブックの端に自分だけの紫レシピ帳を作ってみて、そのうえで作品のどこにどんな紫を置きたいかを考えていくと、紫づくりがぐっと楽しくなります。

よくある質問(FAQ)

Q. 赤と青を混ぜたのに、どうしても茶色っぽくなってしまうのはなぜですか。
A. 赤か青のどちらかに黄色成分が多く、実質的に三原色が混ざりすぎているため茶色寄りになりやすい状態だからです。

Q. マゼンタや蛍光ピンクがセットにある場合はどう使えばよいですか。
A. マゼンタや蛍光ピンクは青と混ぜると鮮やかな紫になりやすいので、まずはマゼンタ2:青1程度から少しずつ比率を変えながら試すのがおすすめです。

Q. 一度塗った紫が暗くなりすぎたとき、明るく直すことはできますか。
A. 完全には戻せませんが、薄い水色やうすいピンクを上から重ねると少しやわらかく見せられるので、影や背景として活かす方向で整えると扱いやすくなります。

Q. 水彩絵の具以外に、色鉛筆やペンで紫がないときも同じ考え方で大丈夫ですか。
A. 基本は赤寄りの色と青寄りの色を重ねて塗る考え方で同じですが、重ね塗りに限界があるので、少しずつ弱い力で重ねていくことが大切になります。

Q. 紫がどうしてもきれいに作れない場合、市販の紫を買ったほうがよいですか。
A. 作品全体で紫をたくさん使う予定があるなら、市販の紫チューブを1本用意して混色の紫と使い分けると、表現の幅が広がりつつ作業も安定しやすくなります。

Q. 背景と服で違う紫を使いたいのですが、どうやって使い分ければよいですか。
A. 背景は少し水を多めにした青寄りの紫、服など主役は赤を少し足した濃いめの紫といった具合に、役割ごとに色の方向性と濃さを変えるとメリハリが出ます。

参考文献・出典

  1. サクラクレパス「手持ちの絵の具セットにない色の作り方」
  2. サクラクレパス「サクラマット水彩 ポリチューブ入り 15色 MW15PE」
  3. オフィスコム「12色セット 水彩絵の具セット 各12ml エフ水彩 ぺんてる EC-WFC1-12」
  4. 文部科学省「小学校学習指導要領(図画工作)」
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