「1nd 2nd 3rdって、どれが正しいの?」と迷ってしまったことはありませんか。数字の並びに見えて、実は英語としては間違った表現も多く紛れています。ちょっとした違いに思えても、意味や使い方を間違えると恥をかいてしまうことも。この記事では、「1nd 2nd 3rd」の表記がなぜ誤りなのかをやさしく解説し、正しい形を自然に使いこなせるようになるポイントをご紹介します。実は意外と知られていない、英語のルールとは…?
- 1ndや2rdがなぜ間違いなのか、正しい序数表記との違いがわかる
- 「st」「nd」「rd」「th」の使い分けルールと例外のポイントがつかめる
- 吹奏楽や日付表現など、1st〜3rdが使われる具体的な場面がイメージできる
- 基数と序数の違いや、序数の覚え方のコツに納得できる
「1nd 2nd 3rd」は間違い?正しい英語表現との違いとその理由を解説
- 1ndや2rdはなぜ間違いなのか?正しい形との違いを理解しよう
- 「st」「nd」「rd」「th」の使い分けをやさしく解説
- 「1st 2nd 3rd」はどうしてそうなるのか?語源と由来から読み解く
- 検索でよく見かける誤表記「1nd 2rd 3th」の例と注意点
1ndや2rdはなぜ間違いなのか?正しい形との違いを理解しよう
「1nd」や「2rd」といった表記は、英語では誤りです。正しい表記は「1st」や「2nd」であり、この違いには明確なルールがあります。
英語では、序数(順序を表す数字)を表記する際に、数字の末尾に「st」「nd」「rd」「th」といった接尾辞を付けます。これらは、元々の英語の単語「first」「second」「third」などに由来しているため、単純に数字の末尾だけで判断するものではありません。例えば、「1」は「first」なので「1st」、「2」は「second」なので「2nd」となります。
ところが、「1nd」や「2rd」といった誤表記は、数字の末尾が「1」だから「nd」、「2」だから「rd」と機械的に置き換えてしまったことが原因です。正確には、その数字全体の語源や意味に応じて適切な接尾辞を選ぶ必要があります。
以下に正しい例と誤った例をまとめました。
数字 | 正しい表記 | 誤った表記 |
---|---|---|
1 | 1st (first) | 1nd, 1th |
2 | 2nd (second) | 2rd, 2th |
3 | 3rd (third) | 3nd, 3th |
このように、正しい表記を覚えるには、単に数字の末尾を見て判断するのではなく、それぞれの語源や意味を理解することが大切です。
また、検索エンジンでは「1nd」や「2rd」といった誤表記でも検索結果が出てくることがありますが、それはあくまで誤りが広まっているだけで、正式な英語表現としては使われません。英語の試験やビジネス文書などでは評価を下げる要因にもなるため、注意が必要です。
「st」「nd」「rd」「th」の使い分けをやさしく解説
英語の序数を表す際に使われる「st」「nd」「rd」「th」の使い分けには、一定のルールがあります。これを正しく理解することで、日付や順位、階数などを正確に表現できるようになります。
基本的には、以下のように数字の「一の位」によって接尾辞を決めます。ただし、例外もあるため注意が必要です。
一般的な使い分けのルール
一の位の数字 | 接尾辞 | 読み方の例 |
---|---|---|
1 | st | 1st(ファースト) |
2 | nd | 2nd(セカンド) |
3 | rd | 3rd(サード) |
それ以外 | th | 4th, 5th… |
例えば「21」は「twenty-first」なので「21st」となりますが、「11」は「eleventh」として「11th」と表します。ここが特に間違えやすいポイントです。
注意すべき例外:11~13の序数
11~13は例外的にすべて「th」が付くルールになっています。したがって、「11st」「12nd」「13rd」と表記するのは誤りです。
数字 | 正しい表記 |
---|---|
11 | 11th |
12 | 12th |
13 | 13th |
このルールは文法書や辞書にも明記されており、日常的に英語を使う場面でも重要です。間違えた表記は相手に違和感を与えるだけでなく、場合によっては信頼性に影響を及ぼすこともあります。
このため、特に11〜13のような例外的な数字には注意しながら使い分けることが必要です。
「1st 2nd 3rd」はどうしてそうなるのか?語源と由来から読み解く
「1st」「2nd」「3rd」といった表現には、それぞれの語源に基づく由来があります。これを知ることで、なぜ特別な形が使われるのかが自然に理解できます。
英語の序数「first」「second」「third」は、1・2・3という基数とは異なる独立した単語として存在しています。それぞれの語源は以下の通りです。
表記 | 語源 | 現在の形 | 意味 |
---|---|---|---|
first | 古英語「fyrst」 | 1st | 1番目 |
second | ラテン語「secundus」 | 2nd | 2番目 |
third | 古英語「þridda」 | 3rd | 3番目 |
このように、これらは単なる数字の変化形ではなく、語源的にも別のルーツを持っています。そのため、「1st」「2nd」「3rd」だけは「th」を使わずに「st」「nd」「rd」という特別な接尾辞がついているのです。
英語に慣れていない方ほど、「1th」「2th」「3th」といった単純化した表記をしがちですが、これは語源的に見るとまったく異なるアプローチであることがわかります。
つまり、これらの語は「例外」ではなく、むしろ歴史的に見れば「本来の形」なのです。この視点から見れば、「4th」以降の方が「規則的に作られた派生語」であるとも考えられます。
語源を知ることは、ただの暗記ではなく、英語に対する深い理解につながる有効な学習方法の一つです。
検索でよく見かける誤表記「1nd 2rd 3th」の例と注意点
インターネット上で「1nd」「2rd」「3th」といった表記を見かけることがありますが、これらはいずれも英語としては誤りです。正しい表記ではありませんので、使用しないようにしましょう。
このような誤りが広まっている理由の一つは、「末尾の数字」にのみ注目して接尾辞を付けてしまう、という誤った理解です。例えば、「2nd」は「2」に「nd」を付けるのが正しいのですが、「3nd」や「2rd」としてしまうケースが少なくありません。
よくある誤表記と正しい対応
誤表記 | 正しい表記 | 誤りの原因 |
---|---|---|
1nd | 1st | 「1」は「nd」ではなく「st」 |
2rd | 2nd | 「2」は「rd」ではなく「nd」 |
3th | 3rd | 「3」は「th」ではなく「rd」 |
特にSNSや個人ブログ、動画のサムネイルなどでは視覚的なインパクトを重視していることもあり、こうした誤表記が意図せず拡散されてしまうことがあります。
こうした誤りを避けるためには、表記ルールをきちんと理解することが大切です。また、学校のレポートやビジネス文書など、信頼性が求められる場面では、正しい表現を使うことで相手からの評価を下げるリスクを回避できます。
間違えやすいとはいえ、繰り返し目にすることで「これが正しいのでは?」と勘違いする恐れもあります。だからこそ、目にする表記が本当に正しいのかを一度確認する習慣を持つことが重要です。
「1nd 2nd 3rd」が使われる具体的な場面と正しい使い方とは
- 英語の日付で使う「1st」「2nd」「3rd」の正しい書き方と読み方
- 順位や順番を表すときの使い方と実用例を紹介
- 建物の階数や書籍の章番号に使われる表現ルール
- 吹奏楽や音楽パートにおける「1st・2nd・3rd」の役割の違い
英語の日付で使う「1st」「2nd」「3rd」の正しい書き方と読み方
英語で日付を表現する際、「1st」「2nd」「3rd」といった序数を使うのが一般的です。これは日本語でいう「1日」「2日」「3日」に相当するもので、正確な書き方と読み方を知っておくことは、ビジネス文書やメール、スケジュール管理においても非常に重要です。
まず、日付に使われる序数は以下のように表記されます。
日付 | 表記 | 読み方(例) |
---|---|---|
1日 | 1st | the first of April |
2日 | 2nd | the second of May |
3日 | 3rd | the third of June |
4日以降 | 4th, 5th… | the fourth, fifth… |
読み方には基本的に冠詞「the」が必要で、「of 月名」をつけるのが自然な英語の形です。たとえば「4月1日」は “the first of April” となります。また、口語では “April first” のように順序を逆にしてもよく、こちらも一般的に使用されます。
注意点として、序数の綴りは必ず「st」「nd」「rd」「th」の正しい組み合わせを使う必要があります。特に「1nd」や「2th」などと書くのは誤りです。これらの誤記は一見すると小さなミスに見えますが、読み手に違和感を与えたり、信頼性を損ねる原因となるため注意しましょう。
このように、日付における序数表記は単なる数字ではなく、文法的にも意味的にもルールがある表現です。正しく覚えておくことで、英語での日付表現に自信を持って対応できるようになります。
順位や順番を表すときの使い方と実用例を紹介
英語では、順位や順番を表すときに「1st」「2nd」「3rd」といった序数を使用します。これは「順番」を明確に伝える際に欠かせない表現であり、試合の順位や発表の順、並び順など幅広い場面で使われています。
順位を示す基本的な使い方として、以下のような例があります。
シチュエーション | 英語表現 | 意味 |
---|---|---|
スポーツの順位 | 1st place | 1位 |
会議の順番 | 2nd speaker | 2番目の発言者 |
表彰式など | 3rd prize | 3位の賞 |
このような表現を使うことで、英語話者と明確な意図を共有することができます。
一方で注意点もあります。順位を伝える際、「first」「second」「third」などの単語自体は形容詞なので、後ろに「place」「runner」「time」などの名詞を伴って使うのが自然です。単体で「He is second.」と言っても意味は通じますが、「He finished in second place.」のように文としての形を整える方が丁寧な印象を与えます。
また、「2th」「3nd」といった間違った表記も見受けられますが、これは誤用です。序数の語尾ルールは、1→st、2→nd、3→rd、それ以外はthという決まりがあります。ただし11〜13番目だけは例外で「11th」「12th」「13th」と全て「th」を使いますので、ここにも注意が必要です。
このようなルールを正しく使いこなせば、英語での順位表現にも自信を持って対応できるようになります。
建物の階数や書籍の章番号に使われる表現ルール
英語で建物の階数や書籍の章番号を表すときにも、「1st」「2nd」「3rd」といった序数を用います。これらは単なる数字とは異なり、順番を表す重要な言語表現です。
たとえば建物の階数では、以下のように表現されます。
表記 | 意味(日) | 備考 |
---|---|---|
1st floor | 1階(米) | 英:ground floor |
2nd floor | 2階 | 日本の2階に相当 |
3rd floor | 3階 | 同様に続く |
このように、アメリカ英語では「1st floor」が日本の「1階」にあたりますが、イギリス英語では「ground floor」が1階となり、「1st floor」は日本で言う2階に該当します。この点は非常に混乱しやすいため、海外旅行やビジネスで建物を訪問する際には特に注意が必要です。
また、書籍や文書においても、章番号を示すために序数が使われます。
例:
- Chapter 1 → the first chapter
- Chapter 2 → the second chapter
- Chapter 3 → the third chapter
ただし、章番号を明記する際には「第〇章」ではなく「Chapter 〇」と表記することが一般的です。
このように、階数や章を英語で表現する際は、序数の知識が欠かせません。特に国や場面によって表記が異なることもあるため、文脈に応じて使い分ける柔軟さも求められます。
吹奏楽や音楽パートにおける「1st・2nd・3rd」の役割の違い
吹奏楽やオーケストラなどの音楽の世界でも、「1st」「2nd」「3rd」といった表現が用いられます。これらは楽器の担当パートを区別するためのもので、それぞれに異なる役割が割り当てられています。
一般的に、以下のような構成になります。
パート | 特徴 | 主な役割 |
---|---|---|
1st | 最も高音域を演奏する | メロディラインやソロを担当することが多い |
2nd | 中音域が中心 | ハーモニーや内声を支える |
3rd | 低音域や補助音を担当 | 厚みや安定感を加える |
1stパートは主旋律を担うことが多く、演奏技術も高く求められるポジションです。一方で2ndや3rdは、演奏の全体的なバランスやハーモニーに大きく貢献する重要なパートです。
これを軽視すると、「1st=花形、2nd以下=補助」という誤解を生む可能性があります。しかし実際には、2ndや3rdがしっかり支えてこそ、1stの音が引き立ちます。楽曲全体のクオリティを保つには、各パートがそれぞれの役割を理解し、協力することが必要不可欠です。
また、楽器によっては1st~3rdに分かれていない場合もあります。例えばチューバやコントラバスは単独パートであることが多く、1人または少人数で演奏するケースも少なくありません。
このように、「1st・2nd・3rd」という区分は音楽における調和を生み出す大切な要素です。それぞれの役割を理解することで、より深い音楽表現が可能となります。
英語の序数(ordinal numbers)の基本ルールと例外を押さえよう
- 序数の基本ルール:「数字+th」で表す原則について
- 「1st」「2nd」「3rd」などの例外的な表記はなぜ生まれたか
- 「11th〜13th」がすべて「th」になる理由と覚え方
- 「21st」「22nd」「23rd」など複数桁のルールの仕組み
- 英語の序数の読み方と日本語との違いに注意しよう
序数の基本ルール:「数字+th」で表す原則について
英語の序数は、基本的に「数字+th」という形で表されます。このルールを理解しておくと、英語で日付や順序を表現する際に混乱せずに済みます。
多くの序数では、基数(one、two、threeなど)に「th」を加えることで序数(順序を示す言葉)になります。たとえば、「4(four)」に「th」を加えて「4th(fourth)」、「10(ten)」は「10th(tenth)」というように表記されます。これは非常に規則的なルールであり、多くの数字に適用されます。
具体的には、以下のような対応になります。
数字 | 読み方 | 序数の表記 |
---|---|---|
4 | four | 4th(fourth) |
5 | five | 5th(fifth) |
6 | six | 6th(sixth) |
20 | twenty | 20th(twentieth) |
ただし、「th」を付けるだけでは済まない語形変化もあります。たとえば「five」は「fiveth」ではなく「fifth」、「nine」は「nineth」ではなく「ninth」となります。このように、単純に「th」を加えるだけでなく、綴りにも注意が必要です。
このルールは英語学習の初期段階で習得しておきたい基礎です。一方で、例外も存在するため、あわせて理解を深めておくと安心です。
「1st」「2nd」「3rd」などの例外的な表記はなぜ生まれたか
序数の中には、基本ルールに当てはまらない「例外的な表記」が存在します。「1st」「2nd」「3rd」はその代表です。
これは、英語における歴史的な語源と発音の違いに起因しています。英語では「1番目」「2番目」「3番目」をそれぞれ「first」「second」「third」と表現しますが、これらはラテン語などの古典語に由来しており、他の序数と異なる発展を遂げました。
その結果として、次のような独自の省略形が使われるようになりました。
序数 | 語源に基づく単語 | 略式表記 |
---|---|---|
1番目 | first | 1st |
2番目 | second | 2nd |
3番目 | third | 3rd |
このように、「st」「nd」「rd」は、語源的に独立した形を取る単語に由来し、それぞれの語末に合わせて略語化された表記です。
ただし、「4th」以降のほとんどの序数は、「数字+th」で統一されます。この違いを理解していないと、「1th」「2th」などの誤った表記をしてしまうおそれがあります。
見た目に反して理屈のある表現ですので、語源とあわせて覚えておくと混乱を避けやすくなります。
「11th〜13th」がすべて「th」になる理由と覚え方
英語の序数において、「11th」「12th」「13th」は少し特別な存在です。語尾が「1」「2」「3」で終わるにもかかわらず、「st」「nd」「rd」ではなく「th」が付くというルールがあります。
その理由は、これらの数字が「teen」で終わる語であり、もともと「十一番目」「十二番目」「十三番目」という言葉が独立した単語として使われているからです。つまり、「11(eleven)」や「12(twelve)」といった単語の構造が他と異なるため、例外的な接尾辞の適用がされないのです。
数字 | 読み方 | 序数表記 |
---|---|---|
11 | eleven | 11th(eleventh) |
12 | twelve | 12th(twelfth) |
13 | thirteen | 13th(thirteenth) |
注意点として、「21」「22」「23」などのように一の位が同じでも、「11~13」は常に「th」になります。たとえば、「21」は「21st」ですが、「11」は「11th」となります。
覚え方としては、「11~13は“10代”の仲間だからすべてthで統一される」と捉えると記憶しやすくなります。
「21st」「22nd」「23rd」など複数桁のルールの仕組み
2桁以上の数字でも、英語の序数ルールは基本的に一の位の数字に注目して決まります。つまり、「21st」「22nd」「23rd」のように、語尾は「1」「2」「3」に応じて「st」「nd」「rd」が使われます。
このルールはとても実用的で、特に日付や年号などで頻繁に登場します。たとえば「January 21st」や「the 23rd edition」のように使われる表現が該当します。
数字 | 一の位 | 表記 | 読み方 |
---|---|---|---|
21 | 1 | 21st | twenty-first |
22 | 2 | 22nd | twenty-second |
23 | 3 | 23rd | twenty-third |
24 | 4 | 24th | twenty-fourth |
ただし、前述の通り「11~13」は例外で、いかに一の位が「1~3」であっても「th」が使われます。つまり「112」は「112th」となるため、「112nd」などの表記は誤りです。
このルールを正しく理解しておくと、年号や章番号を記述する際に、間違いを避けやすくなります。
英語の序数の読み方と日本語との違いに注意しよう
英語と日本語では、数字を用いた順序の表現に違いがあります。とくに「序数の読み方」に注目すると、その差が明確にわかります。
英語では、「1st」は「first」、「2nd」は「second」のように独立した単語として読み上げるのが一般的です。対して日本語では、単純に「1番目」「2番目」と読まれるため、音の形自体が大きく異なります。
たとえば、日付を読むときの違いを比べてみましょう。
表記 | 英語の読み方 | 日本語の読み方 |
---|---|---|
April 1st | April first | 4月1日(しがつついたち) |
July 3rd | July third | 7月3日(しちがつみっか) |
また、日本語では「月日」に関して特有の読み(ついたち、ふつか、みっかなど)があり、英語のように規則的に読まれるわけではありません。
このため、英語の序数は「表記と読み方が異なる」ことをしっかり意識する必要があります。特にリスニングや発音の場面では、見た目の数字と音のギャップに戸惑うことが多いため、日常的に音声とセットで学ぶと効果的です。
基数(cardinal numbers)との違いを比較しながら理解しよう
- 数量を表す基数と順番を表す序数の違いとは
- 「one」と「first」の違いを実例でわかりやすく比較
- 会話や書き言葉における基数と序数の使い分け方
数量を表す基数と順番を表す序数の違いとは
英語では、数字に関する表現が「基数(cardinal numbers)」と「序数(ordinal numbers)」の2つに分けられます。これらは見た目が似ていても、意味や使い方がまったく異なります。
まず基数とは、「1(one)」「2(two)」「3(three)」といった数量や数の大小を示す言葉です。一方で序数は、「1番目(first)」「2番目(second)」「3番目(third)」のように順番や順位を示す言葉です。
この違いを理解することは、英語で日付を表現したり、順位を説明したりする際に非常に重要です。例えば、「three dogs」は「3匹の犬」という数の情報を伝えますが、「third dog」は「3番目の犬」という順序を意味します。両者は一見似ていますが、文脈において伝える内容が大きく変わるのです。
実際、基数は「いくつありますか?」という問いに対して用いられます。一方、序数は「何番目ですか?」という問いに答える際に使われます。言い換えれば、基数は「どれだけあるか」、序数は「どの位置にあるか」を示すのです。
ただし、学習者にとって混同しやすいのがこの2つの区別です。特に日付の表現などでは、「June 3」と「June 3rd」の違いを知らないと、誤解を招く恐れがあります。このような誤りを避けるためにも、基数と序数の役割をしっかりと押さえておく必要があります。
また、序数は特定のルールに従って形が変わることがあります。たとえば「one」は「first」に、「two」は「second」に変化するように、すべてが単純に「th」を付ければよいというわけではありません。序数特有の語尾変化も含めて理解することが、より自然な英語力につながります。
「one」と「first」の違いを実例でわかりやすく比較
「one」と「first」はどちらも「1」に関係する言葉ですが、その役割は明確に異なります。理解しやすくするために、具体的な例を交えて違いを見ていきましょう。
用語 | 品詞 | 使い方 | 例文 | 意味 |
---|---|---|---|---|
one | 基数(数量) | 数や量を表す | I have one book. | 本が1冊ある |
first | 序数(順序) | 順番や順位を表す | This is my first book. | これは私の最初の本です |
このように、「one」は単に“いくつあるか”を表現するのに使われます。それに対して「first」は“順番”や“優先度”を表すために用いられます。つまり、「one」は量を数え、「first」は並び順を伝える言葉なのです。
例えば、スポーツの大会で「彼は1つのメダルを獲得した」という場合は「He won one medal.」となります。しかし「彼は1位になった」という場合には「He came in first.」と表現します。このように、基数と序数は文脈に応じて明確に使い分けられているのです。
間違えて「He came in one」としてしまうと意味が通じません。なぜなら、「one」では“順位”ではなく“数量”を意味してしまうからです。こうした混乱を避けるためにも、「one」と「first」の使い分けをしっかり理解することが大切です。
会話や書き言葉における基数と序数の使い分け方
日常会話や文章の中でも、基数と序数はそれぞれ異なる役割を果たします。文脈によってどちらを使うべきかが変わるため、状況に応じた使い分けが求められます。
まず会話においては、相手に数を伝える場合には基数を使います。たとえば、買い物の場面で「I’d like two apples.(リンゴを2つください)」のように、いくつ必要かを表すときに使います。
一方で、「This is the second time I’ve visited here.(ここに来るのは2回目です)」のように、順序や回数を強調したいときには序数を使います。英語では、こうした順番や回数に関する会話は非常に多いため、序数を使いこなせると表現力が格段に高まります。
書き言葉でも同様です。メールや報告書などで日付を記す際、「March 5」ではなく「March 5th」と記すと、より自然で正確な表現になります。数字だけだと、単なる基数として読まれる可能性があるためです。
また、序数を使う際は冠詞「the」がよく使われます。「the first time」「the second chapter」のように、特定の順番であることを示す役割を果たします。これにより、どの位置かを明確に伝えることができます。
ただし、数を強調しすぎてしまうと相手に誤解を与えることがあります。例えば「I have three reports, and the second one is urgent.」といった表現は、「急ぎなのは2番目の報告書だ」ということを明確に伝えますが、文脈が不明確な場合は相手を混乱させてしまうこともあります。順番や数量のどちらを伝えたいのかを明確に意識して使うようにしましょう。
このように、基数と序数は文脈や目的によって選び分ける必要があります。正しい使い方を理解していれば、より正確かつ自然な英語表現が可能になります。
英語学習者がよく間違える序数のポイントと対策まとめ
- 「1th」「2th」「3nd」などの間違いやすい表記例と原因
- 実際によくあるミスを修正例とともに理解しよう
- 語呂やリズムで覚える英語の序数暗記法
- 学習者の体験談に学ぶ:どうやって「1st〜3rd」を覚えたか
「1th」「2th」「3nd」などの間違いやすい表記例と原因
英語の序数で特に間違えやすいのが、「1th」「2th」「3nd」などの誤った表記です。これらは一見するとルールに沿っているように見えますが、実際には文法的に誤りです。
これらの間違いが多発する主な理由は、序数の語尾に付ける「st」「nd」「rd」「th」の使い分けを誤って理解していることにあります。英語では、数字の語尾に応じて決まった接尾辞を使うルールがあります。
間違いやすい表記と正しい形の比較
誤った表記 | 正しい表記 | 読み方 |
---|---|---|
1th | 1st | first(ファースト) |
2th | 2nd | second(セカンド) |
3nd | 3rd | third(サード) |
4nd | 4th | fourth(フォース) |
このような誤表記は、数字に無理に「th」や「nd」をつけてしまうことで生じます。「すべての数字にthをつければ良い」という思い込みも、間違いの一因です。
また、「1nd」や「3th」など、正しい順序を知らないまま打ち込むと検索エンジンが自動補完してしまい、間違いに気づきにくくなる場合もあります。
このため、英語の序数は語尾ルールを機械的に処理するのではなく、個別にしっかり覚えることが重要です。
実際によくあるミスを修正例とともに理解しよう
序数表記のミスは、英語学習者にとって避けがたい課題の一つです。特に、初学者が「1st」「2nd」「3rd」の語尾ルールを把握していない場合、よくある間違いが繰り返されてしまいます。
こうしたミスを防ぐには、具体的な修正例とともに学ぶことが効果的です。実際に見られるミスと、それに対する正しい表現を以下に示します。
よくあるミスと修正例
よくあるミス | 修正後の正しい表現 | 理由・ポイント |
---|---|---|
1th place | 1st place | 「1番目」は「first」なので「st」が正しい |
2th birthday | 2nd birthday | 「2番目」は「second」→「nd」 |
3nd prize | 3rd prize | 「third」は「rd」を使う例外 |
11st century | 11th century | 「11番目」は例外なく「th」になる |
このように、正しい接尾辞を使うだけで意味が正確に伝わるようになります。
特に注意が必要なのが、11番目から13番目までの数字です。これらは語尾が「1」「2」「3」で終わっていても「th」を付ける必要があります。したがって、「11st」や「12nd」「13rd」はすべて誤りです。
こうしたミスは一度習慣づけてしまうと修正が難しくなるため、学習初期の段階で正しい表現に触れておくことが大切です。
語呂やリズムで覚える英語の序数暗記法
序数を正しく覚えるには、単なる丸暗記よりも、語呂合わせやリズムを使った記憶法が効果的です。英語の語感に慣れながら、自然と表現が口から出てくるようになるためです。
リズムで覚える基本の並び
英語の序数は、次のようなリズムで覚えると効果的です。
「first, second, third, fourth, fifth, sixth, seventh, eighth, ninth, tenth」
声に出して何度も繰り返すことで、音の響きが体に染み込みます。これは英語の歌やチャンツでもよく使われる手法です。
語呂合わせで印象づける方法
たとえば以下のような語呂で、接尾辞を意識づけると覚えやすくなります。
- 1st(first)→「スタート(st)で始まる」
- 2nd(second)→「2人(にんど)ならnd(エヌディー)」
- 3rd(third)→「3連ド(rd)」と覚える
こうした語呂は少しユニークであっても、記憶に残れば十分役立ちます。
また、英語の序数はリズムとパターンが一定なので、カードやクイズ形式で反復学習するとさらに効果が高まります。単純な表の暗記よりも、学習の負担を軽減しつつ、定着率が上がります。
学習者の体験談に学ぶ:どうやって「1st〜3rd」を覚えたか
実際に英語を学んできた人たちの体験から、序数を覚えるためのヒントを得ることができます。よくあるパターンとしては、「初めてカレンダーで見たときに覚えた」というケースが非常に多く見られます。
よくある学習エピソード
- 日付表現から自然に覚えた
- 「誕生日の日付を ‘July 2nd’ と書いたときに、2番目は ‘nd’ をつけるんだと気づいた」
- スポーツやニュースで順位を目にして記憶した
- 「オリンピックの結果で ‘1st place’ や ‘2nd prize’ を何度も見たことで自然と定着した」
- クイズアプリやフラッシュカードを活用
- 「語尾ルールが出題されるアプリを毎日使って、ゲーム感覚で覚えられた」
こうした体験の共通点は、実際に使われている場面に出会い、自分の生活と結びつけることで記憶に定着したという点です。
一方で、「1th」「2th」のような誤りを繰り返していた人も、ミスを指摘された経験から正しい形を覚え直したというケースもあります。
英語の序数は、知識としてだけでなく、実際に「使ってみる」「目にする」ことで習得が加速します。学習教材だけでなく、日常生活の中で英語表現に触れる機会を増やすことが、最も確実な学び方といえるでしょう。
「1st 2nd 3rd」に関するよくある質問(FAQ)
- 「3rd」の次は何?「4th」以降のルールは?
-
「3rd」の次は「4th」です。英語の序数では、4以降の数字には基本的に「th」を語尾につけて表記します。
このルールは、英語の序数(ordinal numbers)の規則に基づいています。1~3までは例外的にそれぞれ「1st」「2nd」「3rd」となりますが、4以降は原則として「th」を加えるのが標準です。このため、「4th(fourth)」「5th(fifth)」「6th(sixth)」と続いていきます。
以下に、序数の続きとパターンを簡単にまとめました。
数字 表記 読み方 3 3rd third 4 4th fourth 5 5th fifth 6 6th sixth 7 7th seventh 8 8th eighth 9 9th ninth このように、4以降は語尾が統一されるため、覚えやすいという利点があります。ただし「fifth」や「ninth」など、元の単語の綴りが変化する場合があるため注意が必要です。
なお、「21st」「22nd」「23rd」など、10の位を含む数字では、1の位のルールに従うという点も重要です。つまり、「31」は「31st」、「42」は「42nd」となりますが、「11」「12」「13」だけは例外で「11th」「12th」「13th」となります。
このように、4th以降は比較的シンプルなルールに従いますが、細かな例外もあるため、表や実例を使って確認することが効果的です。
- 「0番目」は英語で何という?「zeroth」は使えるのか?
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「0番目」は英語で「zeroth(ズィーロース)」と表現されることがあります。ただし、日常的な英語表現としてはかなり特殊な使い方であり、多くの場面で使われるわけではありません。
英語の序数は、基本的に「1番目」以降の順序を示すものです。このため「0番目」という概念は一般的ではなく、通常の会話や文章の中で登場することはほとんどありません。しかし、科学や数学、哲学の分野では「ゼロ番目の要素」や「ゼロ次方程式」といったかたちで使われることがあります。
例えば、物理学では以下のような使われ方をします。
- zeroth law of thermodynamics(熱力学第0法則)
このように、順序がある事柄に対して、基準や土台となる前提を示す際に「zeroth」が用いられます。
一方で、日常英会話ではこの言葉はあまり知られておらず、ネイティブでも意味が伝わらない可能性があります。そのため、一般的な場面で「0番目」を示したい場合には、「before the first」などといった言い換えを使う方が無難です。
つまり、「zeroth」は正しい英語ですが、非常に限定的な文脈でのみ使用される表現であるということを覚えておきましょう。
- 吹奏楽における「1st・2nd・3rdパート」の違いとは何か?
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吹奏楽において「1st・2nd・3rdパート」は、それぞれ演奏する音域や役割が異なります。これらのパート分けは、アンサンブル全体のバランスとハーモニーを保つために非常に重要です。
一般的に、1stパートは最も高音域を担当し、旋律(メロディー)を演奏することが多くなります。2ndパートは中音域でハーモニーを支え、3rdパートは低音域で和音の土台を構成する役割を担います。
パート 役割 特徴 1st 主旋律を担当 高音が多く、目立ちやすい 2nd ハーモニー支援 中音域でメロディを補完 3rd 和音のベース 低音域が多く、曲に厚みを加える このように、それぞれのパートには異なる重要性があり、どれか一つが欠けても楽曲全体のバランスが崩れてしまいます。特に2ndや3rdは、見落とされがちですが、演奏の深みや雰囲気を作るうえで欠かせない存在です。
一方で、1stパートは高音で技術的に難しい場合も多く、初心者には負担が大きいこともあります。また、1stだけが注目されがちですが、全員の連携こそが美しい合奏を生み出します。
吹奏楽におけるパート分けは、音楽性とともにチームワークの大切さを学ぶ絶好の機会でもあります。
- 英語の序数に「the」は必要?冠詞の使い方ルールは?
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英語の序数を使う際には、基本的に「the」をつけるのが正しい文法です。これは、序数が特定の順序や位置を指し示すため、定冠詞「the」が必要になるというルールに基づいています。
例えば、「the first time(最初のとき)」「the second chapter(第2章)」など、ほとんどの文脈で「the」が必要です。これにより、文の意味が明確になり、特定の対象を指していることが伝わりやすくなります。
ただし、例外もあります。たとえば以下のような場合です。
- タイトルや見出し(例:「First Impression」など)
- 順序ではなく形容詞的に使うとき(例:「He placed second in the race.」)
このように、冠詞が省略される場面もありますが、それは形式的または文体的な理由によるものであり、一般的な文章では「the」をつけるのが安全です。
注意点として、冠詞の有無によって文の意味が変わることもあります。「first」は「最初の」という形容詞ですが、「the first」は「最初のもの(人)」を指す名詞句になるという違いも意識しておきましょう。
- 数字+序数の略式表記はいつ使うのが正しいのか?
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数字と序数を組み合わせた略式表記(例:1st、2nd、3rd)は、日付や順位の記載などで頻繁に使われます。ただし、すべての場面で略式が適しているわけではありません。
略式表記が適している主な場面は以下の通りです。
- カレンダー上の日付(例:March 1st)
- コンテストや競技の順位(例:1st place)
- 表やグラフなどスペースが限られる場面
一方で、フォーマルな文書や論文、契約書などでは、略さずに「first」「second」といった綴りで記載するのが好まれます。これは読み手の誤解を防ぐためであり、視認性を重視した結果といえます。
使用場面 推奨表記 メールや口語 1st, 2nd, 3rd 公式文書 first, second グラフや表 1st, 2nd 学術論文 first, second また、読み上げる際は略式も通常の序数と同様に読みます。つまり「1st」は「ファースト」と発音され、「1スティ」と読むことはありません。
適切な文脈で使い分けることにより、読みやすく伝わりやすい文章を作ることができます。ただし、過度に略式表記を用いるとカジュアルに見えてしまうため、文体に応じて判断するようにしましょう。
「1nd 2nd 3rd」の正しい使い方を理解するためのまとめ
- 「1nd」「2rd」「3th」は誤表記であり、英語として正しくない
- 正しい表記は「1st」「2nd」「3rd」であり、それぞれ語源に基づいている
- 序数の接尾辞は基本的に「st」「nd」「rd」「th」の4種類を使い分ける
- 「1st」「2nd」「3rd」はそれぞれ「first」「second」「third」に由来する
- 「4th」以降は原則として「th」を接尾辞に用いる
- 「11th」「12th」「13th」は例外的にすべて「th」がつくため注意が必要
- 一の位が1・2・3であっても11〜13は例外として処理される
- 複数桁の序数も一の位に基づいて「21st」「22nd」「23rd」などと表記する
- 「zeroth」は英語に存在するが、日常表現ではほとんど使用されない
- 序数には冠詞「the」を伴うのが基本ルールである
- 吹奏楽では「1st」「2nd」「3rd」パートがあり、音域や役割が異なる
- 日付や順位、階数などで序数は幅広く使用される
- 序数と基数の違いを理解し、文脈に応じた使い分けが必要
- 略式表記(例:1st)は日常的・カジュアルな文脈で使われる
- 初学者がよくするミスには法則を誤解した表記が多く見られる
- 語呂合わせやリズムで序数を暗記すると記憶の定着がしやすい




